《四人の人の物語》

 短い詩ですが、興味深いので御紹介します。

 皆でやらねばならない重要な仕事があった。
 『誰かがきっとやるだろう』と皆が思った。
 誰でもやることができたであろうに、誰もやらなかった。
 皆の仕事なのに、と誰かが腹をたてた。
 『誰でもやれることだと皆が思った』
 しかし『誰もやらないだろうとは、誰も気づかなかった』
 誰かに頼んだ人は、誰もいなかったのに
 最後には、皆が誰かのせいにした。