最近、耳にするようになった“アスペルガ―症候群”
読売新聞で特集記事にしていましたのでご案内します。
≪30代になって病気と診断≫
昭和大烏山病院に勤める堀越さん(40)は、幼いころから一人で遊ぶのが好きで、パズルやブロックに夢中になっていた。世間話ができず、聞くだけでも苦痛に感じることがある。サラリーマンは不向きと自覚し、研究者を目指していた。
東京大学で物理学を専攻して大学院修士課程に進んだが、修士2年になった春に『君は研究者に向いていない。就職活動をしたほうがよい』と、指導教官に告げられ、以来自宅に引きこもるようになった。
心配した教官の勧めで病院を受診。うつ病と診断され、抗うつ治療を始めたが意欲がわかず大学院を中退した。
その後は、深夜から朝までインターネット漬けか、趣味のピアノに没頭した。
30代の半ば頃に、インターネットで知った発達障害が、自分の症状と共通しているように思えた。
堀越さんは2008年に昭和大烏山病院でアスペルガ―症候群と診断される。
アスペルガ―症候群は、脳機能の偏りから引き起こされる『発達障害』の一つで、人との交流や意思疎通などに困難を抱える。子どもの頃に発病するが、見過ごされることも多い。
堀越さんの主治医で、同病院の院長 岩波明さんは『大人になり発達障害と分かっても諦めず、適切な治療を受け、他人にどう対処していくかを学べば、社会復帰の道につながる』と強調する。
ある資料によると、100人に0.5人の割合で存在するといわれています。これから始まる“ストレスチェック”とあわせて対応していかなければならない課題です。