《潜在意識》について考える

 今日は、《潜在意識》について考えてみたいと思います。
 まずは、私たちの行動を支配しているのは潜在意識です。例えば、歩く・靴ひもを結ぶ・車の運転をする等になりますが、最初は意識的なレベルで始められ繰返しによって《潜在意識》に刷り込まれ、その結果として習慣になります。私たちは、この習慣的なことをする時には、ほとんど無意識で行っています。通常この習慣は役立ち、私たちの行動を効率的にしますが、ときには私たちが変化し新しい状況や経験に挑戦していくのに障害になることがあります。何か新しいことに取り組む時に、不安感やストレスが生じるのはこのためです。
 不適当な習慣は、人間として成長しつづけることを阻害する要因になることが多いのです。

 《潜在意識》のもう一つの特徴としては、顕在意識を通じて潜在意識に記録される情報の価値判断をしないということです。誤った情報が入ってきても修正することなく記録するということになります。ですから、2×2=5と誤ってプログラムをすれば、当然出てくる答えは5と常に誤ったものになります。
 同様に、もし私たちが自分の能力について否定的な態度や意見を潜在意識に記録すると、当然その間違ったデータに基づく行動や態度は、不的確・不正解になります。どんな場合も、良かれ悪しかれ、いったんある態度や意見を持ってしまうと、それを意識的に変えようとするまで古い考えに固執するということになります。

 私たちは、このような《潜在意識》の機能に気付いて、自分の態度・行動・習慣に意識を向けてみる必要があるかもしれません。

  ところで、あなたは《習慣・態度》で『伸ばしたいこと』『直したいこと』はどんなことでしょうか?