《思い込みのパワー》

    《思い込み》は、私たちの人生にどれだけの作用をしているのでしょうか。

    ある研究結果を取り上げてみましょう。
最近の研究で、こうゆうものがあります。末期がんの診断を受けた患者100人を追跡調査したところ、12年後、彼らのうち10人が生存していました。
    調査を行ったリポーターは、その10人にインタビューをしました。彼らが行ってきたことは、標準的な医学による治療【外科的療法・化学療法・放射線療法など】鍼療法、ダイエットと栄養療法、心理学的な手段、宗教の道、そして何も行わなかったという、実に様々な12年間でした。
唯一、全員に共通していたのは、『彼らは自分が選んだアプローチが、自分にとって最もうまくいくことだと信じていた・思い込んでいた』ということでした。つまり、生存した10人は『自分はうまくいく』という【思い込み】を持っていたのです。

    同様な事例に『プラシーボ効果』があります。
自分は薬物治療を受けていると思い込むと、実際は砂糖で出来た錠剤(プラシーボ)を与えられているにもかかわらず、症状が回復してしまうことがあります。これが『プラシーボ効果』と呼ばれている現象です。
    あるアメリカの学者が多くのデータを総合した結果、平均して3分の1の偽薬【プラシーボ】が、本物の薬と同じ効き目を発揮したそうです。本物の薬でさえも、有効性を発揮するには『これは効くんだ』という思い込みを持つことが必要だということですね。

    いかがでしょうか!思い込みがいかに大きな力を持つか、改めて実感していただけるのではないでしょうか。