うまく出来たら“褒めてあげ”、ダメであれば“ダメと”指摘する。子供のしつけや部下指導は、それができなければ育成は期待できません。
しかしながら、現実は褒めることも叱ることもできない上司、親、教育者が多いように感じます。
また、結果がダメだからといって、ただ叱りつけたり、注意したりするだけでは、効果的な指導はできません。何故ダメだったのかの原因を究明しなければならないのです。やる気が足りないのか、知識が不足しているからなのか、スキルが劣っているためなのか、原因がつかめてこそ初めて正しい処方箋を与えることが出来るのです。この視点が“人事考課”の大切な部分です。
また、人事考課の目的にはいろいろあると思うのですが、基本的には、【能力開発・人材育成】 【公正な処遇】にあります。この両者を結び付けてこそ、真価を発揮するものなので人事考課制度の運用にあたっては意識してみたいところです。人材育成を成功させるためにも、能力開発と連結できる制度を構築し、人事考課基準の明確化・考課者トレーニングによる考課能力の開発も同時に心がけていかなければならないと考えています。
そろそろ上半期の評価の時期になってきました。原点に戻って人事考課制度の目的を案内してみました。