M・E・ポーターの“競争の戦略”を、約8ヵ月程かかって読み終わりました。1995年に新訂されたものですが、興味深く読むことができました。もう少し早く読み終わる予定でしたが、私にとって言葉が難解で時間を費やすことになったのだと思います。読みやすい本だと2時間程度で200ページ位のものを一冊読み終えることが出来たりするのですが、この本は10ページ読むのに1時間かかったりしました。
ここ10年くらい、経営戦略の立案に“SWОT分析”の手法を採用していましたが、
1 業界分析
競争に成功する中心要因及び業界での好機と脅威の主要なものは何か。
2 競争業者分析
既存及び今後予想される競争業者の能力と欠点、さらに、競争業者の今後の行動は何か。
3 社会分析
政府、社会、政治からのどんな重要要因が、好機あるいは脅威をもたらすか。
4 自社の長所と弱点
業界分析、競争業者分析の結果、現在及び将来の競争業者と対比した場合の自社の長所と弱点は何か。
以上の4段階について詳しく解説がなされていて参考になりました。
あと1点あげれば、“ライフサイクルの進展過程”
1 導入期
2 成長期
3 成熟期
4 衰退期
以上の段階にあわせた戦略を策定するという考え方は、私にはありませんでした。
時々量的・質的にズッシリした本を読むのもいいものです。実は、あと一冊ズッシリした本を読んでいる途中です。