前回に続き 枚岡合金工具 株式会社の取り組みから
『整理』ができるようになったら、次の段階の『整頓』に入ります。
『整頓』とは、いつでも誰でも、必要なモノが必要な時に、すぐに取り出せるように『5頓』することです。すぐにとは《15秒以内》を指します。
まず1番目に『定位置』を決めます。家に住所があるように、すべての『モノ』に番地までの住所(置き場所)を付けます。社員がいかに効率的に動けるかという作業動線を考慮し、レイアウトを決めていくのです。
2番目は、モノの有無と量が見た目で分かる状態にする『定量』です。モノの最大量か最小量を決めておくと、現在の使用状態がすぐにわかるほか、使用後、元に戻されやすいという利点もあります。
3番目は、決めた方向にモノの向きを一定に配置する『定方向』を行います。
例えば、ボードマーカーも置く向き(方向)を一定にそろえるのです。向きをそろえると、気分的にも心地よくなります。
4番目、5番目は『表示』と『標識』です。
表示の対象は『モノ』です。すべての道具に名前を入れます。
そして、『モノ』の場所を表示するために『標識』を付け、管理者の名前を入れておくと、維持できるしくみがつくれます。