『整 頓』とは、いつでも誰でも、必要なモノが必要な時に、すぐに取り出せるようにすることです。トヨタでは、10秒の時間で取り出すことをルールにしているようです。さすがにトヨタは凄いと感じますが、一定の時間を設定することはとても大切です。人は、一定の目安となる時間がないと《早いのか・遅いのか?》の比較が出来ないので、必要なデータを見つけるまで30分以上もかかっているのに平気なのです。
時間を設定したら、次は『定位置』を決めます。すべての『モノ』の置き場所を決めます。社員がいかに効率的に動けるかという作業動線を考慮し、レイアウトを決めていくのです。
3番目は、モノの有無と量が見た目でわかる状態にする『定量』です。モノの最大量か最小量を決めておくと、現在の使用状態がすぐにわかるほか、使用後元に戻されやすいという利点もあります。
4番目は、決めた方向にモノの向きを一定にする『定方向』を行います。たとえば、マーカーも向きを一定にそろえるのです。向きをそろえると気分もよくなります。
モノ探しの時間設定・定位置・定量・定方向を案内しました。些細なことですが、試してみると効果が期待できます。