《評価『時間』から『成果』重視》

 人事賃金制度の考え方を整理すると、三つに区分されます。
【年功給の考え方】
 『時間』がお金という思想に立つ。成績が悪くても処遇が年齢相応に上がる。情意評価中心。
【職能給の考え方】
 『能力』がお金という思想に立つ。職務遂行能力により処遇に差がつく。能力評価中心。
【実績給の考え方】
 『成果』がお金という思想に立つ。成果により処遇に差がつく。成績評価中心。

※読売新聞の記事からです。

 在宅勤務は、評価制度のあり方や、男性の働き方にも影響を与えそうだ。
 『働く時間でなく成果で評価するという見方が管理者にさらに浸透してきた』とするのはダイキン工業(大阪)。コロナ禍による在宅勤務を受けて実施した管理職への聞き取りでは『働く姿を目の前で見られないからこそ、業務のプロセスを含め、成果をきちんと評価する意識が高まった』といった意見が出たという。

 年齢や勤務時間ではなく、能力や成果を重視して報酬や昇進を決める『ジョブ型』雇用を来年度から全社員を対象に導入する日立製作所(東京)も、『個人の役割を明確にし、公平な評価を実現する必要性が高まった』とする。

 弊社でも、『仕事給』として従前から【職務遂行能力と成果】を処遇に反映させる給与体系を提案していますが、運用で難しいのは評価です。評価の視点・成果物の確認といったトレーニングが重要です。