『床ずれにセラミック粉末』・・・・読売新聞 山形版より
山形大学工学部の山本修教授(生体機能修復学)は13日、米沢市城南の同大で記者会見し、再発率が高くて特効薬のない『床ずれ』に、セラミック粉末『シモンコライト』を投与すると、治療効果が高まることが、マウスを使った実験で確認されたと発表した。
シモンコライトは、半導体である酸化亜鉛の製造過程で生成される亜鉛を含むセラミックの粉末。山本教授と機能素材開発・製造会社JFEミネラル(本社・東京)の共同研究で、切り傷の治療効果があることを確認していた。今回、床ずれを再現させたマウスに塗ったところ、2週間程度で正常に近い皮膚が再生したという。
山本教授は『皮膚の表面だけでなく、皮下組織もきれいになる。美容整形で傷ついた患者の治療にも効果が期待できる』と話している。
2020年夏頃から同大医学部付属病院で、最初は切り傷について臨床試験を始めるという。研究成果は、25日から茨城県つくば市で始まる日本バイオマテリアル学会などで発表される。
※老人施設で褥瘡に苦しんでいる入所者が数多くいます。治療の一助になる事を期待します。