『自己対話』自分自身に反論するということ

 今日は、自分自身に反論してみるということをテーマに考えてみたいと思います。

 心理学者のマーチンセリグマン博士は、『世界にひとつだけのしあわせ』の中で次のように書いています。

 楽観度を高めるには、すでに十分に検証された良い方法がある。これはまず自分の悲観的な考え方を認識したうえで、それに反論するというものだ。この反論の技法はすでに誰もが会得している。例えばこれは、自分以外の人間から自分の怠慢をなじられたときなどに使われる。

 仕事上のライバルに『あなたには人事部長になる資格はない。思いやりがなく、利己主義で、あなたの下で働くのは我慢できない。』となじられたとしよう。あなたはすぐにあらゆる理由を駆使して相手の間違いを指摘するだろう。『スタッフからの去年の評価が高かったのは俺だぞ』とか『マーケティング部門で問題だった三人の社員を立ち直らせたのは誰だと思っている』などと、相手の意見に反論するはずだ。ところが、同じ非難を自分自信に向けるとなると《自己対話》たいてい、それには反論できない。悲観的に物事をとらえる自分自身に反論するときに最も重要なのは、まず《自分自身を責める自分に気付くこと》《気付いたら自分を責めているのは自分以外の人間、たとえばライバルだと》考えてみることだ。

 ちなみに、私は『挫折・不幸な出来事に』反論するときは、《だからといって》という接続詩を使って、反論を試みています。