《快適ゾーンの壁》

 ラスベガスのカジノで勝ったといった話を聞く。『いくら勝ったの?』と聞くと、『50万円だと言う』勝ち過ぎて怖くなりそこで止めたそうである。私は、もっとやればいいのにと思った。
 ギャンブルの勝ち方の話をしているのではなくて、壁は自分で作ってしまうという話です。いわゆる“快適ゾーンの壁”なのですが、メンタルブロックの一つで“思い込みの壁”とも呼ばれています。
 株の取引でも似たようなことが起きます。10万円単位でやっている間は勝つ。冷静だし、セオリーから外れたことはしない。投入金額が100万円を超えると必ず負けてしまうのだとある人が言う。本人曰く、『必ず何か起るんだ。急に相場が崩れたり、政策が突然変更になったり』と・・・
 私には、掛け金の大きさに委縮して冷静な判断が出来なくなっているだけのように見える。
 『何か壁を感じる』『壁が越えるられない』と言う表現を時々耳にしますが、もし本当にそうなら、その壁を見てみたいものです。
 壁は自分自身の中で決めてしまうもので、その壁も自分の頭の中でイメージされたものです。
 ギャンブルでいくら勝つと怖くなるか?・・・1万? 10万? 100万? 1000万? それがあなたの“快適ゾーンの壁”なのです。
 実はお金も、財布や銀行口座の中ではなく、あなたの頭の中にあります。