『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ』とは、山本五十六の人を動かす極意ですが、NLPの考え方にも似たようなものがありますので、ご案内したいと思います。
例えば、あなたがプロセス行動についてチーム員に言葉やビデオを使用して説明をする必要があったとします。あなたは、そのプロセス行動をよく理解していて、チーム員に説明することには慣れているとします。そうした場合には、あなたが何らかのプロセスを説明する時には、通常頭の中で今自分が説明しているものを具体的にイメージしながら話をしているものです。
しかし、説明者であるあなたの思考の組み立て方にあまりなじみのない聞き手のほうは、あなたの頭の中にあるイメージを共有することがナカナカ出来ないのです。そこで、あなたの頭の中にあるイメージを現実の世界で再現し、相手がそれを見て、自分自身が体験出来るようにすることはとても重要なポイントになります。
私たちは、自分の体で体験するか、もしくは誰かが体験しているのを観察することで理解を深めることが可能となります。一度そのプロセスを体験することで、その体験を頭の中で再現できるようになり、そのレベルは講義やビデオでは達成できないほどのものとなるのです。
人は、言語以外で実に93%もの情報処理をしていると言われます。目・耳・体感覚等もフルに活用できるような説明の方法を工夫してみましょう。