《よく頑張った》・・・言葉のチカラ

 “よく頑張った” 自分を褒めよう    神奈川県 樋口信代様 読売新聞の投稿

 コロナ禍で家にいることが多くなっせいか、日常生活で『あー疲れた』が口癖になっていた。食事の後片付けや風呂掃除の後も『あー疲れた』といってしまう。さらに、その言葉に身体が反応するように、何をするにも気だるくなり、やる気が出なくなっていた。

 そこで『あー疲れた』の代わりに『よく頑張った!』と声に出して自分を褒め、気合を入れることにした。洗濯が終われば『よく頑張った!』、草取りが済めば『よく頑張った!』という具合である。そんな私を見て、けげんな顔をしている夫に『よく頑張った!』と声をかけると、苦笑いされた。

 1ケ月もすると、家事が苦にならず、フットワークもよくなった気がしてきた。60代にもなると、他人から褒められることがないので、結構気分がいいものだ。言葉のチカラはすばらしい。

 コロナ禍が収束に向かわず、心身ともに疲れている方々が多いだろう。そんな時には『よく頑張った』と自分で自分を褒めて欲しいと思う。