事業経営における二つの課題解決手法について考えてみたいと思います。
《現状分析アプローチ》
一つの方法としては、現状を分析することによって“経営課題・問題”を抽出し、この課題・問題を戦略的に解決しながら前に進んで行こうとする手法ですが、実感法による課題・問題の抽出法と分析法による課題・問題の抽出法とがあります。
実感法による課題・問題の抽出法だと現在発生していたり、すでに起きている課題・問題が中心に出て来ます。一方分析法の場合は、環境の変化予測を同時にやりながら進めますので、これから起きるであろう課題や問題が抽出される傾向にあります。
《ビジョン設定型アプローチ》
もう一つの“ビジョン設定型アプローチ”は、現状から離れた所にまずはチャレンジ目標を設定して、『向こう側から現状を見降ろす感覚で』プロセス上にある“解決すべき課題・問題”を探し出すという手法になります。時系列に一つづつ丁寧に障害物を見つけます。
いずれの手法も、まずは我社の・我がチームの“課題・問題”をしっかり見つけるということからスタートするわけですが、時々『経営課題・業務課題が明確になっていますか?』といった質問に対して、答えが返ってこなかったりします。一年に一回位は“我社の現状分析”を実施してほしいものです。
最後に出てきた“課題・問題”に対して、対策を考えることになりますが、次の四つの視点で考えて頂きます。
※新しくやること
※拡大・強化・スピートアップすること
※徹底すること
※止める・見直しをすること
以上の四つの視点から戦略的実行計画にまとめることになります。