組織を動かしていく際の一つの手段として≪目標管理制度の運用≫があります。今日は目標管理制度について考えてみたいと思います。
目標管理制度のテキストを読むと、まずは【目標の連鎖】について説明がなされています。組織全体の目標・事業部門の目標・部課の目標・個人の目標と上位の目標を受け継ぐという考え方を大切にしています。個々人がそれぞれの目標を達成すれば、その人たちの所属する部門の目標が達成され、結果的に組織全体の目標が現実のものとなるという、一つの仮説です。
次に書いてあることは、与える目標(ノルマ目標)ではなくて【参加型の決定】です。目標値・実現する為のプロセスを自分で決定し選択すべきと言ってます。上から押し付けられた目標ではなく、関係者が参加して目標を決定し、上司と部下が一緒に目標を選択し、その測定方法についても合意することが、目標管理制度が上手く運用できる条件なのです。
いま一つは、ショートタイムチェックのマネジメントをきっちり実施することで、別の表現をすれば、上司と部下が目標の達成に向けてプロセスの進捗状況をチェックしフィードバックが与えられることです。
目標管理が上手く運用出来ない、といった声を聞くことがありますが、ショートタイムチェックのマネジメントをしっかり行って、プロセスをどんどん変えていくといったアプローチが実務的には重要だと感じています。