《職業人生二回》

 最近読んだ本で『未来の働き方を考えよう』・・・ちきりん著があります。共感できる部分がありましたのでご案内してみます。

【職業人生は二回選ぶものと考える】
 私が提案したいのは、最初から『職業人生は二回ある』という発想をすることです。『みんな、一生の間にふたつの異なる働き方を選べるものだと考えよう』という勧めです。
 従来の働き方は、20代で就職した後65歳まで42年間働き、定年後は寿命まで余生を楽しむというものでした。しかし今後は、職業生活をふたつに分け、職業も2回選び、前半と後半で異なる働き方をするのだと、考えるのです。
 具体的には、働く期間を20代から40代後半までの前期職業人生と、40代後半以降の後期職業人生に分けます。今40代の人は『さて、いよいよこれから、新たに職業を選び直す時期だ』『2回目の就活タイミングがやってきた』と考えればいいし、今20代の人は最初から『今は2回あるうちの、最初の就活をしているのだ』と考えればよいのです。今30代なら、10年後にどんな働き方を選ぶのか、あれこれ夢想するのも楽しいでしょう。
 この『一生の間に、2パターンの職業人生をおくる』という考え方は、寿命が延びる中で正解の見えない時代を生きる人にとって、様々なメリットがある、とてもいい案だと私は考えています。
 職業選びにかかわらず、入試だってゲームだって何かへの挑戦だって、一発勝負では勝手もよくわからないし、自分がどれだけ巧くやれるかも、よくわかりません。
 でも、チャンスは2回ある、1回失敗しても、もう一回やってみられる、と考えれば人生ちょっとらくになります。

※ちきりんさんは、ストックの老後人生からフローの老後人生へという興味深い発想を持っています。