『最近の若者は何を考えているのかわからないです』と、お伺いする企業の役職者(特に50代)からよく出る言葉です。役職者として部下の育成・指導が役割である上司の切実な悩みなのだと感じます。一昔前に我々世代が先輩から同様の言葉を受けたのだとは思いますが、『ジェネレーションギャップ』として片付けるには問題が残りそうです。
最近の若手社員の傾向は、『特に意見がない』『考える余裕がない』『目上の人に言いづらい』『否定されて傷つきたくない』等様々な理由で、自己主張が弱いような気がします。いわゆる《指示待ち人材》です。
気持ちは理解できますが、社会で求められるのは《自分で考え行動できる人材》です。常に上司の指示に従い、言われたことをやるだけでは成長できません。
経験が浅くても、自分なりに考え、愚痴や批判ではない意見を持ち、勇気を出して伝えると相手からの反応があり、自分の評価がわかります。厳しい評価にガッカリすることもあるでしょうが、これが成長への第一歩なのです。指示待ちの人材は、指示されたことを行動することは出来ていますから、自分で考えるということが加わると望ましい人材へ変化するのです。
一言で“自分で考える”といっても簡単ではありません。まずは、人生においても一日の長のある上司を尊重し、話をしっかり聴くことです。わからないことがあれば質問し、任された仕事の目的や上司の意図を深く理解するのです。その上で『自分ならどうするだろうか』と考える習慣を身につけることが大切になるのです。
【実行力】と【問題解決能力】を身につける努力をしましょう。