職場の教養より
霊長類学者にして、ゴリラ研究の第一人者である山極壽一氏。京都大学の総長である氏は、『理想のリーダー像』をゴリラの社会に見いだしています。
二ホンザルをはじめとするサルの社会は、勝ち負けを明確にし、勝ち続けていったサルがリーダーとなる階層社会です。一方、ゴリラの社会は並列社会であり、勝ち負けを決めないのです。
それでは、どのようにしてゴリラの社会ではリーダーが決まるかというと、『あのオスなら子供を預けても大丈夫』『自分を守ってくれる』と、メンバーから信頼を得てはじめてリーダーが誕生するのです。
“組織はリーダーで決まる”といわれます。また、理想とするリーダー像は時代とともに変化するものです。
誰よりもその仕事を誇りに思い、情熱を注いで取り組み、誰からも一目置かれる人がリーダーになると、所属メンバーは《リーダーのようになりたい》《この人を支えたい》と一致団結して仕事に臨めるはずです。
リーダーシップについて考えさせらます。