昨日に引き続き《マネジメント》より書きたいと思います。
『業績中心の精神』から『精神は、実践されなければならない』
これを具体的にいうと、
①組織の焦点を、業績に合わせなければならない。組織の精神にとって、まず第一に必要なことは、個々の人に対してだけでなく、その集団に対しても、高い業績基準を設定することである。組織の中に【何事かを】達成する習慣を創らなければならない。
ただし、ここにいう『業績』とは、『毎度、成功を収めること』を意味しているのではな。業績とは、むしろ『打率』のことである。業績をあげる際には、間違いや、失敗さえも許される。いや、許されるべきである。だが、業績をあげる際に許されないのは、自己満足と低い業績基準である。
②組織の焦点を合わせなければならないのは、『機会』に対してであって、『問題』に対してではない。
③人事にかかわる決定、すなわち配置、給与、昇進、降格、解雇は、その組織の価値観と信条の現れとしなければならない。それらの決定こそ、組織にとって、真の管理手段となるからである。
④経営陣は、人事にかかわる決定において、『誠実さ』が、経営管理者にとって唯一絶対の要件であり、しかも経営管理者に任命されるときに、すでに身につけていなければならない唯一の資質であり、任命後に獲得できるものでないということを理解していることを示さなければならない。
以上ドラッカーの《業績中心の精神》からご紹介しました。