《賞与の予算》

 たまに、『賞与の支給基準がなくて困っているんですが』といった相談を受けることがあります。このような時には、《利益三分法》の考え方をご紹介します。ご存知の方々も多いと思いますが、確認をしておきましょう。

 仮に、利益が一億円計上されたら、①社員 ②会社 ③株主で 3,333万円ずつ三等分しましょう!という考え方ですね。分かりやすいし、納得感も高いと思います。ただ、お気づきになった方もいるように日本では利益に対して“税金”が徴収されます。仮に40%を税金で支払うことになると、税引後利益は6,000万円。これを三等分すると、それぞれ2,000万円(一億円に対して20%)ということになります。

 以上のように、計上された利益(結果)を分配するという考え方も宜しいとは思いますが、総額人件費管理、目標管理の立場からいけば、賞与を3,000万円支払うことを前提に、売上目標や粗利目標を設定し【達成に向けて全力投球する】ことが常道であると考えます。