縦軸に月額の基準内賃金を表示し、横軸に年齢をとって給与の軌跡を表示したものを『賃金の昇給カーブ』等と表現されていますが、カーブの角度によって賃金水準の高低が見えてきたりします。
このカーブは右肩上がりのカーブを描くことになりますが、従前は50代前半にピークがくるように設計をしていました。出世とは別に勤続年数に応じてある程度は本給が昇給しつづける、いわゆる年功給の賃金体系でした。
ところが現在は、35歳以降の昇給を据え置き、賃金カーブのピークを引き下げるといった傾向がリーマンショック以降顕著になっていますが、アベノミクスの経済効果によって少しでも賃金カーブのピークが上昇することを期待しています。
賃金カーブの説明をもう少しすると、人事考課の結果が5段階評価で《5》の場合にはピークを50歳に、《4》の場合には45歳に、《3》の場合には35歳に、といったように成績別にカーブをコントロールすることになります。
今、職能給から職務給へとシフトしていくような気配を感じています。