私は、覚えやすいので《3・4・3の法則》を【さしみの法則】と記憶していますが、《2・6・2の法則》も同じような考え方なので、二つを併記してみました。
《3・4・3の法則》というのは、会社などの組織は、上位3割が高い収益や実績・生産性を上げる優秀な人のグループ、中位の4割は上位とも下位ともいえない平均的な母集団、そして下位3割の生産性の低いグループに分かれる、といった法則です。
もう少し具体的に考えてみると
※ 企業が改革を推し進めるとき、【改革推進派3割】 【どっちつかずの模様眺め4割】 【古いスタイルに固執する守旧派が3割】
※ 組織の中で、【モチベーションが高くやる気のある社員3割】 【指示されたことだけをそつなくこなす社員4割】 【モチベーションが低く意欲に乏しい社員3割】
※ 【ポジティブな社員3割】 【揺れる社員4割】 【ネガティブな社員3割】
いずれにしても、上位とも下位ともいえない集団の割合が一番大きいですから、この集団を上位グループに引っ張り上げることが出来れば活力ある・元気な組織が形成されることになると思います。
何故、下位層の3割の意識改革・モチベーションアップに着手しないのか?と言われそうですが、興味深いことに、下位層3割を排除して上位・中位のグループで新たに組織を運営した場合には、その組織は《3割・4割・3割》に再度分かれるそうです。