目標管理制度を実践運用する際に留意する項目を何項目か書いてみます。
① 上位目標と連動していること。(目標の連鎖)
② チーム目標達成のための目標・業務改善目標・部下育成目標をバランスよく設定する。
③ 複数の目標のウエイト付けが、優先度・重要度の視点で正しく行われている。
④ 目標は、キャリア・等級から判断して挑戦的なものになっている。
⑤ プロセスが実行計画書に具体的に描かれている。
⑥ 考課者・被考課者の間で、100点レベルが明確に共有されている。
⑦ 実行計画書は、進捗状況に応じて修正していく。
上記の⑥の項目について、もう少し説明を加えるとすれば、評価の段階で自己評価⇒上司評価の順番で点数化がなされることと思いますが、自己評価と上司評価の点数のギャップが大きくなると、部下の上司に対する不信感が発生する可能性が高まってきます。できるだけギャップを小さくすることで納得感の高い評価になるため、目標設定時点においてお互いのあいだで“どのような状態になったら100点”とするのかを、具体的・明確にしておくことが評価のギャップを小さくすることになると考えています。数値で確認しておくことが大事なポイントになります。
いま一つ大切な事は、評価のための目標管理では無くて“組織目標が達成されることのため”の目標管理であるということです。