読売新聞の記事より
老後の生活費はどのくらいかかるのだろうか.総務省の家計調査(2013年)によると、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦二人の無職世帯では、毎月の消費支出は平均約24万2千円。食糧費が約6万円と4分の1を占めた。
一方、年金などの収入から税金・社会保険料を差引いた可処分所得は平均で月約18万5千円。単純計算で約5万7千円の『赤字』となり、不足分は貯蓄の取崩し等で補てんしなければならない。
仮に60歳で定年を迎え、夫婦2人で20年暮らすとすれば、トータルの出費は【24万2千円×12ヶ月×20年で約5800万円】さらに、趣味やレジャーも含めた“ゆとりのある老後生活”をおくる為には、月に35万4千円が必要とのデータもあり、その場合には、20年間の総支出額が約8500万円に膨らむ。
今後も社会保障費の抑制で年金などの収入増は見込めない。老後の暮らしには相応の負担がかかることを頭に置いた上で、貯蓄も含めた生活設計を考えておきたい。
≪高齢世帯の平均支出月額≫
食糧費 60,459
住居費 16,628
水道光熱費 20,587
保険医療費 15,106
交通通信費 25,327
教養娯楽費 26,055
交際費 31,612
諸雑費 21,967
合計 242,598