人事考課制度の運用において、フィードバックはとても大切なことです。今日は【ジョハリの窓】の視点で考えてみましょう。
【ジョハリの窓】の考え方は、コミュニケーション研修でよく取り上げられていますが、ポイントは次の三点に要約されます。
1 周知の私・・・・・・自分も他人もよく知っている・理解している私《他人と共有している》
2 秘密の私・・・・・・自分は知っているが他人は知らない私《他人に隠している》
3 見えてない私・・・・自分では気づいてないが他人が知っている私《他人には見えている》
コミュニケーションの研修では、1の周知の私の部分が少ないと支障が出るので1の周知の私の拡大を勧めています。(自己開示・フィードバックの相互コミュニケーションで拡大できます。)
人事考課制度では、ますは自己評価からスタートしますが、この場合には主観的な評価ということになります。(【ジョハリの窓】2の秘密の私に近いと思います。)
次は、通常上司が1次評価者として他者の視点で評価します。(【ジョハリの窓】3の見えていない私に近いと思います。)
人事考課制度の一つの目的としては、上司と部下がお互い理解し合うことですから、自己評価に対して客観的他者の視点から《フィードバック》を繰り返して、【ジョハリの窓】1の周知の私を拡げることが重要となります。
フィードバックのテクニックに磨きをかけることも大切ですが、評価しっぱなしではなくて《部下としっかり向き合って》フィードバックをしてみてはいかがでしょうか!
風とおしの良い職場になると思います。