今年の二月に《小さな会社の人事考課》のタイトルで本を出版しました。20年以上現場で組織・人事について考えてきたことをまとめたものですが、一冊の本にすることで頭の中が整理・整頓された感じがします。
お伝えしたかったことの一つは、人事考課制度を【コミュニケーションの道具】として使用することです。組織活動において《報・連・相》は大変に重要なことだと多くの人は認識しています。《報・連・相》が上手に機能することで問題の80%は防止できると考えています。逆に《報・連・相》が機能しないことで組織内に多くの問題が発生することになります。
『あれどうなった?』『聞いてないよ!』といった言葉を耳にすることはありませんか?
人事考課制度の運用についても、年に数回社内ルールとして半ば強制的に【上司と部下の人事考課面接】を実施することでコミュニケーションが密になり風通しの良い職場環境を意図的に創ることが出来るのです。面接にあたっては、一定の形式があったほうが進めやすいので《人事考課シート》《職務チェックリスト》《目標設定シート》《考課面接シート》等を使用することになります。
未だに、上司が一方的に評価をして部下に評価内容がフィードバックされていないような事例も見受けられます。人事考課の納得感を高めるためにもコミュニケーションは重要だと感じています。是非意識して運用してみてください。