変えられないことに文句を言っても何も始まりません。
コントロールできないことはしょうがないと割り切る。
そしてできるところについては、全力を尽くす。
こういう心構えで仕事に向き合うと、モチベーションを下げることなく、業務に取り組むことができるのです。チルチルとミチルは、ふと鳥かごを見ると、そこには青い鳥がいる。「しあわせの青い鳥はぼくたちの家にいたのだ」と気づくのです。
ここに込められた意味は、モチベーション管理にもつながっていきます。
「モチベーションを高めてくれる世界はないだろか」と探してもどこにも見つからないでしょう。それは、あなた自身の心の持ちようであり、コントロールできないことに心を煩わせることなく、コントロールできることに集中すべきなのです。
小学生のころ、僕は将棋が好きでよく友達と指していました。ちょうど羽生善治名人がデビューしたころだったのですが、そのとき、多くの棋士が座右の銘として「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を紹介していたのが、非常に印象に残っています。
自分にできることに集中して、それ以上のどうしようもないことは天命に任せるしかない。日々、ギリギリの戦いを繰り広げている棋士が、この言葉によって、ずいぶん心の平安を得ていたのではないかと思います。