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《貧乏くじ》

 最近よく星野富弘さんの詩に出合います。
 今日は今月のJAFの雑誌に掲載されていた作品を紹介します。

 貧乏くじ
 引いてみるといいですよ
 私はすごいのを
 当てたことがあります
 希望とか愛とかどこにでも
 ありそうですが
 本物はなかなか
 手に入らない
 ものが当たるんです
 
 貧乏くじ
 はずれはないそうです
 引いてみるといいですよ

 
 投 語
 『貧乏くじ。あたりました。
  景品は妻でした。
  持参金は愛だ
  というのですが・・・』

 答 語
 『前後賞の子供たち
  元気ですか。
  うちの貧乏くじが、
  会いたがっています』

 
 

《アドラーの格言》

 人生が困難なのではない。
 あなたが人生を困難にしているのだ。
 人生は、きわめてシンプルである。

 人生が辛く、苦しいのではありません。あなたが、自分の手でわざわざ『人生を辛く苦しいものにしている』のです。アドラーは、それをこのように例えました。
 
『高さが1.5mしかない戸口を通り抜ける方法には二つある。一つはまっすぐ歩くことであり、二つ目は背中を曲げることです。最初の方法を試せば、横木にぶつかるだけです』と。つまり、“人生が辛く苦しい”と感じている人は、低い戸口に対してまっすぐ進み、頭をぶつけているだけのこと。事前に背中を曲げていれば何も問題はないのです。しかし、多くの人は低い戸口が原因であり、自分は悪くない、と言います。そうではありません。腰を曲げない自分が悪いだけなのです。
 
では、どのように生きれば人生が辛く、苦しくなり、どのように生きれば、人生がシンプルになるのでしょうか。その答えを1行で言い表すことはさすがにできません。現段階でお伝えできることは、現在の人生を決めているのは運命や過去のトラウマではなく、自分自身の考え方である、ということです。
 
だからこそ、私たちは、いつでも決意さえすれば、自分の人生をシンプルにすることができるのです。そろそろ、自分の頭を横木にぶつけるのをやめてはいかがでしようか。『人生を困難にしている』のをやめればいいのです。
  
 アルフレッド・アドラー

《大脳は仮想体験と実体験の区別ができない》

 新鮮なレモンを思い浮かべてください。今、目の前にそのレモンがあるとしましょう。つまみ上げたらどんな感触が伝わってくるでしょうか。
 次にナイフを取り出して、スライスを一枚切り出してみましょう。果汁のほとばしるかすかな音が聞こえます。スライスを鼻先に近づけて香りを楽しんだあと、かじってみます。すると、レモンのピリッとした酸味が口中に広がっていきます。
 以上を実際に想像していたとしたら、今あなたの口内に唾液があふれていませんか。どうしてか?それは大脳が指令に従って、レモンを思い浮かべ、眺め、耳を澄まし、触れ、においを嗅ぎ、味わったからなのです。感覚による情報を思い出すことによって、レモンに関する全体験が再現され、再現したレモンに身体が反応したのです。
 大脳は想像上のレモンを本物であるかのように扱い、その消化を促す唾液を分泌したのです。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚は、大脳に備わった天性の言語です。大脳には各感覚を司る専門領域があり、それぞれを処理しています。これらの感覚をNLPではモダリティーと呼びます。こうしたモダリティーが用いられると、かつて本物のレモンを体験した時と同じ神経回路にアクセスする為に、結果的にあなたの大脳は、本物の体験として扱うのです。
 イメージ化やイメージトレーニングの重要性を表しています。

《覚悟の日々》上原浩治

 ーー挑戦と創造ーー

 悔しい、と思う気持ちは、悪いものではない。
 いかに勝つかと考え、
 そのために戦う日々こそ自分自身だと覚悟すれば、
 ライバルがいかに強くとも、
 立ち向かう勇気が湧いてくるからだ。
 雑草には、雑草の戦い方がある。
 吐きそうになるほど強烈なプレッシャーを前に、
 立ち向かえるプライドの根拠は、
 過去の栄光ではなく、
 今日のために、準備を積上げてきた自分だ。
 しかし、人の時間とモチベーションは、
 無限ではない。
 自分という資源を有効に使うためには、
 自己に向き合う精度を高めなければならない。
 僕は、毎日の練習や、試合の中で、
『もう一歩』頑張れば実現できる目標をつくり、
 クリアするようにしてきた。
 遠い未来ではなく、今日を創るのだ。
 それは、他人にはとても地味に見えることかもしれない。
 しかし、自分だけが知っている、
 自分だけの『挑戦』を持つのは、
 悪くないものだ。
 誰のものでもない、自分の人生だ。
 だから僕は、常に挑戦し続ける。
 

《野口嘉則さんの講演》

 『鏡の法則』の著者、野口嘉則さんの講演の様子がy0utubeで公開されています。

 彼は、長年コーチングのトレ―ナ―として活躍をしています。今回の講演では、ユング心理学を中心に言葉の解説を丁寧にしています。初心者の私でも“なるほど!”と理解できました。

 ※自己受容とは
 ※万能感
 ※自己実現
 ※アクティングアウト
 ※永遠の少年 等・・・。

 特に“万能感を手放しながら心理的な成長を実現する”という内容が印象に残っています。万能感とは『何でも思い通りになること』ですが、思い通りにならないことに出合って、“がっかり”だったり、“挫折感” “無力感”を味わい、落ちるところまで落ちる体験を通して成長していくということでした。
 最近、ポジティプ心理学がもてはやされていますが、すぐに物事をポジティブに切り換えるのではなくて、挫折感・無力感・がっかりとしっかり向き合うことの大切さを感じました。
 彼の言葉を借りると、『落ちるところまで落ちると、着地する。これを落ち着く と言います』納得です。

 関心のある方は、野口嘉則公式ブログに動画がありますので、見てみて下さい。

《自尊心(自信)について》

 “根拠のない自信” 茂木健一郎氏の基調講演より・読売新聞の記事

 人はいつか死ぬので、ふつうは一日でも長く生きしたいし、大切な家族や友人に生きてほしいと願う。だが、悲しいことに自ら命を絶つ選択をする人が増え、大きな問題になっている。
 
 人間の脳は、『根拠のない自信』を持っている。楽観的であることは、人間の生きる力でもある。自殺は『心の病気』と言われるが、その心を作り出す脳の状態を変えられたら、いくらでも前向きに生きることができるのではないか。
 
 この『根拠のない自信』を支えるのが『安全基地』だと言われる。親が子供を温かく見守るような絆こそが大事だ。お互いが相手のことを思う絆があれば、人は死を選ぶことはないだろう。
 
 人は嬉しいことがあると、中脳からドーパミンという物質を出す。そして最近の研究でわかっているのは、他人のために何かすると脳は喜ぶということだ。利他主義が人間を支える。人はいろいろ悩みや不安を抱えているから、みんながお互いに相手の役に立つことを考えるのは、とてもいい社会なのだ。
 
 そうは言っても苦しい時がある。その時、助けになるのはユーモアのセンス。苦しみ、つらさも笑いに変えることができたら、マイナスがプラスに変わる。これが人間の脳の素晴らしい力だ。自分の苦しいところを笑いに変えることで人は救われる。

《ひらめきはメモをする》

 ひらめきや思いついたことは、その場でメモをしましょう!
 どういうわけか、ひらめきやアイデアはすぐに消えていきます。ですから、すぐその場で記録することが大事なのです。
 大きめの付箋をポケットに入れてたり、携帯電話やボイスレコーダーを利用したりと皆さん色々と工夫しているという話をよく聞きます。

 こういった“ひらめきやアイデア”は、潜在意識からのメッセージといわれます。思い悩んでいる難問・課題を潜在意識レベルでは休むことなく考え続けています。そして、ある時解決方法が突然浮かんでくるのです。誰もが経験していることではないでしょうか?
 また、このようなひらめきやアイデアはリラックスしている時とか、真夜中に目が覚めた時とか、そのことに関して考えていない時にふと湧いてくるというような特徴もあります。枕元にメモ用紙を置いておくのも知恵の一つかもしれません!

 研修を実施していて感じる三つのタイプがあります。
①まったく聞く気のないタイプ(当然メモをとらない)
②なんでもかんでも全力投球タイプ(板書を全部メモする)
③効率配分がわかっているタイプ(ポイントをメモする)
 メモをとることは確かに大切なことなのですが、②タイプのように講義で話されたこと、黒板に書かれたことをすべてそのままノートにとろうとする人は、どれが重要でどれが重要でないかの判断を避けていますから、最終的に混乱してしまうことになります。
一方③タイプは、いわれたことを自分の頭で取捨選択し、必要な個所だけ加工して処理できますから、講師が板書したことでも自分がわかっていることはあえて見逃します。ノートにとるまでもないと判断するのです。
ポイントを外さない工夫が必要です

《メンタリズム》

 最近テレビ番組に『メンタリストのダイゴ』が出演していました。以前はよくテレビで見かけていたので久しぶりのパフォーマンスに懐かしさを感じました。

 たまたま二ヶ月位の間にダイゴの本を三冊程読んでいましたのでテレビの内容も興味深く見たのですが、パフォーマンスの一つに観客の中から一人選んで簡単な絵を描いてもらうというものがありました。テレビでは、青色系の洋服を着た若い女性が選ばれて前に出てきます。次に六種類のマジックペンから一本を選んでもらって、そのマジックペンでイメージした果物の絵を白い紙に描かせるといったものでした。ダイゴは、若い女性が何を描いているのかは見えない状態で、同時に白い紙に自分も絵を描きます。
 ここで!同時に二人が白い紙に描いた絵を公開するのですが、不思議な事に二人とも『葡萄の絵』を描いているのです。

 ダイゴの本の中でも同様のパフォーマンスが付録のDVDで紹介されています。ここでは『自動車』を二人が描いていました。何度かDVDを見たのですが、からくりは解らなかったです。

 テレビでダイゴが解説をしていましたが、まず彼の目標が『今日は葡萄の絵を描かせる』ということだと気がつきました。その目標に向けて、実に注意深く各プロセスにおける選択権を絞っていくのです。若い女性が『青色のマジックペン』を選択するように!

 最後に私にとって多少違和感があったのは『青色からイメージする果物は葡萄ですよね』と言ってたことでしょうか?

《ファシリテ―ションを考える》

 『ファシリテ―ション』という言葉を私が最初に耳にしたのは、今から三十年ほど前に受講したセミナーでした。コミュニケーションを中心にした内容だったと記憶していますが、その時に進行役の方を『ファシリテーター』と呼んでいました。初めて聞く言葉に新鮮味を感じたことを憶えています。

 ファシリテ―ションを直訳すると『促進する』とか『物事を容易にする』といったような意味になります。少し前までは、『コーチ』とか『メンタ―』といった相談者を社内に育成する傾向がありましたが、最近は『ファシリテーター』の養成が主流になっていると感じています。コーチ・メンタ―・ファシリテーターの違いをうまく説明出来ればいいのですが、勉強不足で今の私にはどうも説明できそうにありません。立ち位置としては、メンタ―は本人の前、コーチは本人の横、ファシリテーターは後ろといったところでしょうか!

 現在弊社では“活力ある組織創り”を目的に、数社ファシリテーターの養成を実施しています。一年かがりで計画的に研修と実践に挑戦して頂いておりますが、私が研修で伝えたことを受講生が現場で研修を実践するといったことを繰返しながら、彼らに力をつけてもらいます。緊張しながら研修にトライされているようですが、楽しそうにやられているので安心しています。

 ファシリテーター養成の目的は二つありまして、一つは“研修を社内で繰返し実施することによる知識・スキルの定着”です。忘れそうになった頃に研修を実施して思い出してもらうことを狙いにしています。いま一つは、“次世代リーダーの育成”です。本来一番鍛えられるのは、研修を実施するファシリテ―タの方々です。将来組織やチームを動かす為の練習を今から積んでもらいます。

 時々弱音を耳にすることもありますが、悩みながらも成長しているといった感じを私は受けています。

 《人の個性こそが差別化の最大のポイントである》

《パラダイムチェンジ》

 パラダイムとは、枠組み・固定観念・思い込みとかの日本語訳になるかと思いますが、経営戦略を立案する際にこの《パラダイム》が障害になる場合があります。戦略立案で大切な事は、如何にして柔軟な思考になれるかです。(過去の成功体験・やり方・習慣・態度等をリセットする)

 レニンを発見した村上和雄先生の著書に次のような記載があります。

 何か新しい研究に取り組む時に、『よけいな事を知らない』ことが意外に重要なのです。たしかに科学者にとって情報や知識は有力な武器です。しかし、この武器がときとしてマイナスに働くことがあります。よく勉強してなんでも知っている人ほど、新しい試みに消極的になりやすい傾向があるからです。
 レニンの研究を始めようとしたとき、『やめたほうがいい』と忠告してくれる人がいましたが、なにか新しい研究に取り組もうという時に反対するのは、決まって知識豊富な人です。知識がある人ほど批評家的にものごとを否定的な視点から見ていきがちです。
 その道のプロはえてして保守的で、かたくなに従来の方法にこだわり、それを踏襲します。そして、『いまどきの若いやつらは・・・・』などと、新しいやり方を認めようとはしません。それでも、一定の仕事は継続できるでしょうが、そこから大きな飛躍はとうてい望めないでしょう。
 それに対し、未経験者はなにごとにも思いきって取り組むことができます。なにも知らない人は、怖いもの知らずの危険もありますが、大きな成功というものは、しばしばそういうかたちでなされるものです。

 頭の中にある、輪っかをハズスことの大切さを語っていますね!