今日は“職場の教養”から『言い訳に潜むもの』をご案内します。
『言い訳』とは、『身の潔白を証明するために、立場を述べて説明すること。過失や罪を詫びること。弁解』などの意味です。
一般的に『言い訳』は、要領よく取り繕おうとする印象を関係者や周囲に与え、見苦しいものであるとされます。だからこそ、部下や後輩の報告・連絡・相談に言い訳が含まれると、全体を否定してしまいがちな傾向が見られるでしょう。
実は『言い訳』には、失敗の原因や解決への糸口などが含まれているケースがよくあります。なぜなら『言い訳』をするときは、自分を客観的に見つめた上で、『なぜ失敗したのか。なぜ事がうまく運ばなかったか』ということに、すでに本人が気づいている場合が少なくないからです。
さらには、その『言い訳』という言葉の奥には、反省と共に同じ失敗をしないための対策など、前向きな姿勢が潜んでいることもあるのではないでしょうか。
『言い訳』を含む失敗の報告は、決して耳に心地よいものではありません。しかし、まずは、その報告に対し静かに耳を傾ける余裕を持ちたいものです。