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《待つということ》

 置かれた場所で咲きなさい・・・・渡辺和子 著より

 私が住んでいる修道院は、大学内の建物の四階にあるので、毎日のように九人乗りの小さなエレベーターで出勤し、帰宅していました。
  
 ある日、階数ボタンを押した後、無意識に『閉』のボタンを押している自分に気が付きました。つまり、ドアが自然に閉まるまでの時間、大体四秒ぐらいの時間が待てないでいる自分に気付いたのです。

 そして、考えさせられました。『四秒すら待てない私』でいいのだろうか。事の重大さに気付いた私は、その日から、一人で乗っているときは『待つ』決心を立てたのです。

※数年前にこの本を読んだときに『同じような自分』に、ハッとしました。私の場合は、出張で頻繁にホテルを利用するのですが、エレベーターに乗って『閉ボタン』を一度ならずも何度も押している自分がいました。私も『待つ』決心をしました。一ケ月くらいは、時々『閉ボタン』を押して失敗もしましたが、今では余裕です。あわてず、あせらずの生き方は魅力的です。

 

《口から食べるということ》

以前、NHKの“プロフェショナル”という番組で、【食事介助のプロ看護師】を取り上げていました。

ある脳外科の病院で食事介助を専門としたプロフェショナルでした。一般的には、食事介助は【介護士】の職務と考えられますが、垣根を超えた対応に考えさせられるものがありました。

あれから二・三年が経過しましたが、読売新聞の医療ルネサンスで取り上げられている内容に《ずっと口から》というものがありました。

熊本リハビリテーション病院での対応内容を記事にしていますが、ポイントは次のようなことです。

脳卒中で倒れて入院された女性患者さんですが、入院当初はベッドに寝たまま、食事の代わりに鼻から胃に通じた管で栄養を補給していた。徐々に回復するにつれて、看護師がスプーンを使い、おかずやご飯を介助しながら食べさせる。最後は飲み込みやすくしたお茶のゼリーを口に含み、満足そうに食事が終了する。『食べられるようになって、表情も豊かになりました』と、女性の長男は回復を喜ぶ。

病院では、食べる機能が落ちてしまって“誤嚥性肺炎”の危険があるため口から食べることを止めてしまうことがある。しかし、そうするとかえって体力が落ち、体の状態が悪くなることがわかってきた。『例えば、脳卒中後に食べる機能があるかどうか十分に確認しないまま、管からの栄養補給を続けるケースも多いという』きちんと見極めたうえでの対応を望みたい。

※自力で口から食べるということの重要性を強く感じました。

《SNSの不適切投稿》

 最近、報道で不適切画像の投稿が取り上げられています。ネット社会のネガティブな一面が出ているのだ思いますが、

企業としては、

※予防的側面
 社員教育の実施
 就業規則等の整備
 管理面の強化

※事後的側面
 社員の懲戒対応
 刑事告発
 損害賠償請求

 読売新聞に次のような投稿が有りました。

《外食 バイト任せ脱却を》・・・・・保科 尚弘 (神奈川県茅ケ崎市)

 外食チェーンのアルバイトが不適切な動画をインターネット上に投稿し、社会問題となっている。外食産業の舞台裏は消費者から見えにくい。我々としては信用するしかないが、あのようなことが広く日常的に行われているのではないか?と疑心暗鬼になってしまう。

 調理の現場をアルバイトだけに任せるのではなく、責任ある社員を配置すべきだと思う。無理ならば営業時間を短縮するしかないのではないか。便利さの裏に潜む危うさを感じた。

※四十年前になりますが、学生時代に二年間外食産業でアルバイトをした経験があります。社員の方々の下にアルバイトが配置されていましたが、当時の私の感覚は“アルバイトとしての責任感”は持っていたように思います。大切なことは、働くことの意味やサービス業としてお客様に提供するものを丁寧に説明して、働く者たちの納得感を高めることだと感じています。規則・罰則だけの管理では難しいかもしれません。

  

《生涯現役》

 読売新聞の記事より

 社会福祉士取得 挑戦の日々   坂元 悦子 71歳  宮崎県

 今、社会福祉士を目指している。順調にいけば、数年後に資格が取れるだろう。その頃、果たして就職口があるだろうかと不安になったり、やる気をなくしたりしてしまうときもあるが、日々勉強の真っ最中だ。

 3年前に夫を亡くして落ち込む中、社会とつながりたいと考えて挑戦することにした。

 高卒の私は、受験資格を得るために通信制の大学を受講中。来年度は3年生となる。

 記憶の限界を感じ、時間配分のやり繰りも大変で、1日1日が闘いである。でも、こんな生活もいいものだ。将来、就職できることを願いつつ、資格取得という目標に向け頑張りたい。

※何歳になっても頑張れるのだな!と、感動しました。 

《秘密にしておく》

 『夢買う人の事』という話が、“宇治拾遺物語”にあります。

 当時は、夢を占ってくれる専門家がいたようです。フロイトの“夢分析”のようで、興味深いです。

 どのような内容かというと、いい夢を見た人が夢占いのところへ行って、大きな声で夢の話をします。隣の間にいた人が、その夢の話を聞いていて『すごくいい夢を見たんだな!』と羨ましく思います。夢占いが『いい夢を見ましたね!』と言ってくれたので、本人は大喜びで帰っていきました。

 隣の間で聞いていた人の順番になって、夢占いにこう尋ねます。『今しがた聞いた夢はものすごくいい夢だが、あれを買えないものか?』夢占いが『買える』と応えます。『どうやったら買えるのか?』と聞くと、『さっきの人と同じような格好で、同じように自分の前で話しなさい』『そして、私にたくさんお金を払いなさい』『そうすれば、あの夢はあなたの方に行きます』と言うのです。

 言われた通りのことをやると、『もうこれで、あなたは夢を買えました』と言われて、夢を買った人には後ですごくいいことがあるのです。いっぽう、せっかくいい夢を見た当の本人は、大きい声でしゃべり過ぎて夢を人に取られ、あまり良いことがありませんでした。

 この話の教訓は、『大事な夢は大きい声でしゃべってはいけない!』ということです。秘密は自分の心の中にしっかりと秘めて、自分で考えてあたためていくことが大事だということでしょうか。 

《ほっこりする話》

読売新聞の投稿から

宿題を教えられる幸せ・・・・・埼玉県 三田寺しず江

小学2年になる孫の学校がインフルエンザで学級閉鎖となった。両親は仕事を休めず、孫が3日間、我が家にやってきた。

孫本人はいたって元気で、宿題が山ほどあるのに、スマートフォンのゲームに夢中になっている。だが、冬の光が差し込む部屋で私が本を読んでいたら、孫が脇にやってきて宿題を始めた。

国語の宿題で分からない漢字があったようで『教えて』とノートを出してくる。私は『もっと丁寧に書くの!』と書き直させる。そんなやりとりが何回かあったが、孫はまんざらでもない様子で、教えてもらうのが嬉しいようだ。

『バーパは何でも知ってるね』と、お世辞まで言ってくれる。

そういえば、孫の母親である娘が小学生のころ、私は保育士の仕事が忙しかった。家に帰っても時間がなくて、娘の宿題をしっかり見てあげられなかった。

今、こうして孫と肩を並べ、ゆったりとした時間の中で、成長を感じられる幸せをしみじみと味わった。

《こんな夜更けにバナナかよ》

 最近映画で話題になっていますね。
 読売新聞に次のような記事が掲載されていました。

 “障害者だって 自己中”
 
 映画では、大泉洋さん演じる車いすの難病青年のワガママに耐えかねて、高畑充希さん演じる介助ボランティアがこう言い放つ。
 
 『障害者ってそんなに偉いの?障害者だったら何言ってもいいわけ?』

 それ言っちゃっていいのとドキドキしたら、映画館のあとで本屋に行こう。読めば社会の見え方が一変する傑作ノンフィクションだ。

 タイトルの由来は、筋ジストロフィー患者の鹿野靖明さんが、深夜にボランティアをたたき起こして『バナナ食う』と言った逸話からだ。他人の助けなしでは生活できないのに、遠慮を知らない鹿野さんは、介助者とのケンカも日常茶飯事。だが、障害者が“自己中”ではいけないのか。『俺の人生はオレが主』と言ってはダメなのか。鹿野さんの命がけのワガママは、障害者=弱者という世間的常識を覆し、『自分探し』にさまよう若者の方を変革していくのだ。

 鹿野さんは2002年に42歳で没した。今こそ読み直されるべきだと思うのは、16年に神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設で起こった痛ましい殺傷事件が、本書のテーマに直結しているからだ。なぜ冒頭のセリフにドキドキしてしまったのか。そう考えることが社会を変える一歩になる。 

《新年あけましておめでとうございます》

 新年明けましておめでとう御座います。
 
 年末年始、のんびりしていましたら“あっと”いう間に、6日になりました。

 1年の計を考えないといけませんね!

 じっくりと考えて、三日坊主にならないように注意したいと思います。

 それでは、本年も変わらず宜しくお願い致します。 

《携帯不通 想定して生活》

 田村歌玲 17歳 埼玉県本庄市  “読売新聞の投稿より”

 『携帯不通』想定して生活

 先日、ソフトバンクの携帯電話サービスで大規模な通信障害が発生し、携帯電話が使えなくなった私は、通学時の電車の乗り換え時間を調べる時や、家族に迎えを頼む際に携帯電話を利用していたため、とても不安になった。

 結局、駅からは、いつもと違って、バスと徒歩で帰宅した。帰宅中も家族や友人らと連絡が取れなかったことで、当たり前に使用できていたことに有難さを感じた。そして、東日本大震災で津波の被害にあって非難した経験がある友人の話を思い出した。

 今回の件をきっかけに、そうした緊急時にどう対応すればよいのかを家族で話し合う必要があると考えるようになった。携帯のような身近な情報インフラも、突然使えなくなる可能性があることを意識して生活しようと思った。

※大変に共感しますね。普段何げなく使用している便利なものが、突然使えなくなった時の対応を考えおくことの大切さを学びました。ちなみに、東日本大震災の時には電気がストップしました。その時に、我が家では【反射式ストーブ・灯油使用】が大変活躍しました。
 

《発達障害を考える》

 最近、NHKの番組で“発達障害”に関しての番組が放送されています。昨晩も、クローズアップ現代で30分程取り上げられていました。

 発達障害について詳しくはないのですが、私が意識するようになったのは、数年前に友人から『息子がアスペルガーなんだ』と打ち明けられてからです。

 “アスペルガー症候群”という言葉を、その時初めて聞きました。友人の息子さんの特徴は、こだわり傾向が強いことでした。学校の成績は良いようでしたが、テレビゲームを始めると“1日中ずっとやっている”そうです。

 最近は、発達障害も《ASD》《ADHD》《LD》といったように整理されてるようです。また、新聞やテレビで取り上げられるようになって一般の理解も進んできたように感じています。

 特徴としては、コミュニケーションが苦手、こだわりが強い、忘れ物が多い、ミスを繰り返すなどが代表的です。

 『障がい者雇用に発達障害の人材をポジティブに活用しましょう』とテレビのゲストも言ってましたが、共感します。

 発達障害者の“好きなこと” “得意なこと”を見つけて、戦力に出来たら素晴らしいと思います。