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《認知症》

 テレビドラマで、戸田恵梨香さんが若年性認知症の役を演じる『大恋愛』を興味深く見ています。戸田さんは、映画『コードブルー』でも熱演されていましたが、私の好きな女優さんです。300万のフォロワーには驚きますね。

 先日の読売新聞に認知症について二人の方の記事がありました。

 一人は、恩蔵絢子さんの本の紹介記事です。
 『洗剤がない』そう言って車でコンビニに行った母親が、別のものを買ってきた。
 何かおかしい。いや、大丈夫。迷った末に病院に連れていくと、母はアルツハイマー病と診断された。65歳だった。
 『長い学生生活を経て、ようやく自分の仕事を確立できそうなときなのに・・・・』
 “脳科学者の母が、認知症になる”というタイトルの本です。

 もう一人の方は、本田麻由美さんの“認知症と共に生きるために”という記事です。
 ある夜。キッチンに放置したままの汚れた皿を洗っていた時のこと。ふと気づくと、洗った皿を冷蔵庫の中にしまおうとしていた。
 『疲れているな、私』その時は苦笑しながら、食器棚に皿をしまいなおした。
 数日後。歯を磨こうと歯ブラシを口に運ぶと、匂いが違うことに気がついた。見ると、歯磨き粉ではなくハンドクリームがチューブから絞り出されていた。
 こんなことばかり続くなんて・・・・・。ゾクッとした。疲れのせいだと思いつつ、頭をよぎったのは認知症のことだ。

 2026年、認知症患者700万規模という予測もあります。
 何か予防方法とか、効果の高い薬が発見されることを期待します。

《コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする》

 “コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする” カレン・フェラン著

 強烈なタイトルにひかれて読んでみましたが、色々と考えさせられました。

 著者はアメリカで長年コンサルタントとして活躍をしているようですが、ご自分が感じたことを率直に書いています。私の業務に関係がありそうな部分を紹介してみたいと思います。

 人事・目標管理制度で著者が否定的な理論
※理論=Ⅰ
 業績給やインセンティブ報酬は従業員をやる気にさせ、会社の目標に向かって努力させるのに役立つ。
※理論=Ⅱ
 数値目標や指標つきの目標は従業員をやる気にさせ、業績の向上に役立つ。
※理論=Ⅲ
 年次業績考課、とくに評価スコアをつけることは、従業員の業績向上に役立つ。

 著者は大会社のコンサルタントとして現場を見てきているようですが、組織規模の大小・組織の歴史等様々な要件があるのですべての組織に適用されるかは疑問ですが、参考にしたい点もあります。

 知者が大切にしている点は【部門間の関係改善】【組織内の良好な人間関係作り】をあげていました。

《生きがいについて》

 神谷美恵子著 “生きがいついて”を読み終わりました。

 読みだすきっかけは、NHKEテレで取り上げられていたのを見たことでした。

 普段“生きがい”について、じっくり考えることが無かったのでいい機会を与えてもらった感じです。

 一番印象に残ったのは、読者からのコメントでした。

 “慈雨のような一冊”  佐藤律子  一部ご案内します。

 我が家の次男、拓也は、反抗期まっただ中で小児がんを発症し、苦しみながら、執着の一つひとつを手放していく様を見せてくれました。拓也にとって私は、あまりに不甲斐ない母親にすぎませんでしたが、私にとって拓也は、人としての生死を身をもって示してくれた先達でした。
 『おとんもおかんも僕の看病で疲れたやろう。もう楽にしてやるな。ゆっくりお休み。僕も疲れた。』
 なくなる前日、ねぎらいをこめてそういわれ、返す言葉がありませんでした。かつて朝毎に母親を睨みつけて登校していた反抗期の少年ではなく、自分の人生のチリを払い、長い別れを告げようとしている一人の旅人でした。
 励ます私に向って、『分かった。僕の命をもう一度女神の天秤にかけてみる。けどどっちにしろ、今日明日が峠だ。』と言いおいて生涯を終えました。

 “生きがい” それぞれ人によって違うものがあるのかもしれません。探しながら人生を送りたいと思いました。

 
 

《最近の話題》

 読売新聞の編集手帳から

 ジャイアンがのび太から漫画やお菓子を取り上げるときの【名 言】をご存知の方は多かろう。『お前のものは俺のもの。俺のものも俺のもの』
 難しい言葉でいえば、【専横】・・・わがままで横暴なふるまい=広辞苑  だろう。
 最近話題になっている、日本ボクシング連盟の山根明会長は、2012年のロンドン五輪で村田諒太選手が決勝に進んだ際、自分の息子にセコンドを務めさせたという。
 息子に指導経験はなかったらしい。
 晴れがましい決勝の舞台や輝く金メダルは村田選手のものであって、他の誰のものでもあるまい。
 先の名言がよぎった競技はこれだけではない。気に入らない選手を干そうとした女子レスリング界の重鎮、暴力まがいのタックルを指示した大学アメフト部監督・・・選手の人生まで『俺のもの』といわんばかりの専横ぶりである。
 ドラえもんにはこんな一幕もある。トラックがのび太のランドセルを荷台に載せ走り去る。ジャイアンが必死に探す。荷台から転げ落ちたとき、ケガも恐れず飛び込みナイスキャッチ。
 『だってお前のものは・・・』元祖ジャイアンの名誉のため記しておく。

 

《やまびこのうた》

 岩手県の花巻市で特別養護老人ホームの施設長、理事長の職に長年就いておられる“髙橋信夫様”が『やまびこの足跡(うた)』というタイトルの本を六月に出版されました。84年間の人生を振り返り三百数十ページにまとめています。

 平成15年に、給与体系と人事考課制度導入のお手伝いをさせて頂きましたことがご縁で、今も施設に定期的にお伺いをしています。そのような関係から私にも一冊本を送付頂きました。中々読み応えのある本でしたが、一気に読み終えることが出来ました。新給与制度と人事考課制度導入のご苦労話にも触れており、また弊社の紹介内容もあって恐縮しております。

 84歳にして『お見事!』の一言につきます。素晴らしいことだと思いました。それも、社会福祉法人の現役理事長として日常業務を処理しながらですから、さぞかしご苦労されたことと感じます。

 読みながら、このエネルギーはどこから湧き出してくるのだろうか?と考えさせられました。私は、理事長とは十数年のお付き合いしかありませんが、この期間中様々なことがありました。

 当時は施設長として施設経営に係わっておりましたが、新人事制度の導入、ユニット棟増築、グループホーム新設、認知症デイ新設、ISO認証取得等、常に新しいことにチャレンジしておられたように思います。私の私見ですが、一般的に多くの社会福祉法人は組織が硬直的・保守的で変化をむ望まないような空気感が強いと感じています。そのような中で、極めて積極的経営だったことは他の見本であり称賛に値することです。職員も変化慣れしていて大変たのもしい印象でした。

 私も本を出版したくなりました。
 

《働き方改革》

 『働き方改革』の法案が、加計・森友問題で紛糾した中で衆議院・参議院ともに賛成多数で通りました。

 賛否両論あるのだとは思いますが、現場に近いところで仕事をしていると『人口減少社会』に直面している日本では【働き手不足】の問題がとても大きいです。

 この状況は、今後改善されることはなく増々厳しくなっていくものと予想されます。日本は、昭和二十年終戦と同度に壊滅的な状況だったと思います。私の幼少時、昭和三十年代は食料も不足気味で貧しかったという記憶があります。そのような状況から脱却するために、祖父・父親の世代は長時間労働にたえて一生懸命に働いてくました。おかげで、豊かな日本になったのだと思います。働き方改革による労働時間規制に少し心配なところもありますが、法律順守で乗り切っていかなければいけません。

 対応策としては、【AI】の活用、【外国人労働者】の採用、【スキルアップ】・【チームアプローチ】による生産性の向上等が考えられます。

 特に【チームシナジー】の発揮には、まだまだ可能性が考えられると思います。今一度研究してみたいものです。

《介護の現場》

 新聞の投稿に介護現場に関するものがありましたのでご紹介します。

【介護業務の簡素化必要】 会社員 T・Mさん 50歳(埼玉県)

 介護報酬に関する記事を目にすると、有料老人ホームでヘルパーとして勤務していた時のことを思い出します。

 私は、膨大な業務量と時間的な制約についていけず、長続きしませんでした。

 介護施設の業務を簡素化すべきではないでしょうか。口腔ケア・食事・排せつ記録などです。

 過剰すぎる『お客様主義』にも閉口しました。私の場合、認知症の利用者をトイレに誘導する際に、耳元で優しくささやいても何度も顔を指でつねられました。便失禁の処理よりつらいことでした。

 喫煙許可や長時間の入浴拒絶の容認なども、現場職員には大きな負担です。

 将来にわたり、介護施設の働き手を確保していくためにも、利用者には、集団生活の秩序を守っていただき、行政には、業務の大胆な平準化に向けてメスを入れて欲しいと思います。

※弊社にも医療・福祉のお客様がありますが、現場の切実な声だと受け止めました。少子化による“働き手不足” と“過剰サービス”について書かれていると思います。
 一般企業と違って、介護保険制度の影響を強く受ける業界ですから国の法整備が重要なポイントになると考えます。
 あえて厳しいことを一言付け加えるとすれば“人手がたりない・時間がない”と繰り返していても現状は変わりません、このような状況の中で“何ができるか”問い続ける姿勢が必要なのだと思います。 

 

《未来の年表から》

 昨年出版された“未来の年表” 河合雅司著 は、いろんな意味で刺激的な本でした。内容は、統計を使用して将来の日本の人口や高齢者の構成比を予測したもので、たくさんの指標があります。その中の興味深いデータが

 【2026年・認知症患者700万人規模に】といったものです。

 内閣府の『高齢社会白書』(2017年)は、認知症の有病率が上昇した場合、団塊世代が75歳以上となる2025年に730万人で65歳以上の5人に1人、2060年には1154万人で、3人に1人になると推計している。

 従前は、痴呆症とかボケ老人とか呼ばれましたが『認知症』と言われるようになって10年以上が経過しました。

 年末年始に読んだ“希望の人々” 生井久美子著 から

 1994年2月、雪深い秋田の『痴呆病棟』。
 介護の現場でお年寄りに最も近い、付き添い婦さんの手伝いをさせてもらい、病室の床に一緒に寝泊まりしながら取材をした。24時間ぶっ通しの仕事だ。枕元に尿瓶が並び、ゴキブリが這う。いのちにかかわる深い仕事ををする人たちがこんな待遇しか受けていなかった。
 『地獄は死ぬ前にあるんだなーって思うよ。患者も私たちも』年配の付添い婦さんのしゃがれた声が、今も耳に残る。
 動くと危ないという理由でベッドや車椅子に縛られる人もいた。その惨状に立ち尽くし吠えるように泣いたこともあった。
 あるとき、付き添い婦の松本さんは、入所者の二郎さんが病棟を徘徊する理由は【苗をまく行為】だと気が付いた。何度も笑顔で話しかけ、一緒に歩き回ること2か月、二郎さんの険しかった顔が穏やかになった。4か月後、唸るだけだった二郎さんに言葉が戻り、ある朝『世話に、なるなぁ』といった。本人の視点に立って接すれば『絶望的』と専門医に見放された人も変わる。

※介護現場の人手不足問題に一石を投げかけるような大きなテーマです。時間と人手の問題で出来ること・我慢していただくことの検討の時期に入っているのだと感じます。ただ、常に“それでも何が出来るのか!”を意識して業務にあたりたいものです。

 

《新年あけましておめでとうございます》

 新年あけましておめでとうございます。
 本年も宜しくお願い致します。

 平成30年になりました。弊社の開業は平成2年ですから、28年目に突入です。時の流れの速さに驚いております。

 本年も、気付いたこと・気になったこと・情報等書き込みをしたいと思いますので、宜しくお願い致します。

 平成30年元旦 経営システム研究室  代表 佐藤幸弘 
 

《未来の年表》

 最近ベストセラー新書の『未来の年表』・・・河合雅司著を読みました。興味深い内容になっていました。

 60歳になった私にとっては、とても身近に感じるものがあり説得力がありました。

※人口減少日本でこれから起きること
 【2020年】・・・女性の半数が50歳超え
 【2024年】・・・全国民の3人に一人が65歳以上
 【2027年】・・・輸血用血液が不足
 【2033年】・・・三戸に一戸が空き家に
 【2039年】・・・火葬場が不足
 【2040年】・・・自治体の半数が消滅
 【2042年】・・・高齢者人口がピークを迎える

 高齢者一人を勤労世代三人で支える《騎馬戦型社会》から高齢者一人を勤労世代一人で支える《肩車型社会》が、早晩訪れます。本の中でもふれていますが、65歳以上の高齢者を労働力として活躍して頂くことが重要だと思います。生涯現役の考え方ですが、元気で活力あふれる60代・70代がたくさん見受けられます。企業も労働力不足を70歳定年対応で臨んでほしいものです。