コーチング」カテゴリーアーカイブ

《思い込み》について考える

仲間うちで、誰かをこっそりターゲットに決めて、そのターゲットに一人ずつ『気分が悪いんじゃないの?』『ずいぶん顔色が悪いね!』と話しかけていく。やがて、彼は洗面所に入って鏡をのぞきこむ。ほどなく気分が悪くなり、身体が弱ったような気になる。ついには本当の病気になって寝込んだり、家に帰ったりすることもある。

人間の神経系は、『真実だと考えたりイメージしたり』したことに適切に反応するように出来ている。ポイントは、『真実だと思い込んだこと』の影響を受けるということです・・・・真実ではない!

私も、幼稚園に入るころ身体が弱くて一年位医者に通って治療を受けていました。足に随分と注射をした記憶があります。小学校に入ってからも暫くは、体育の授業は見学。いつの間にか、自分は『身体が弱いのだ』と思い込むようになりました。ところが、小学三年生の時に学校が合併になって、新築の校舎・新しい先生・新しい友達と環境が激変したのです。身体の弱い自分を知っている人もいなくなり、先生や友達は『私に普通に接してくれました』こうして体育やクラブ活動等を通常に行っていくうちに『身体が弱い自分』って何だったのだろうと感じ始めました。

今考えると、【思い込み】の影響を受けていたのだと思います。この【思い込み】をポジティブに利用することも出来ると思います。砂糖で作った錠剤を『とても良く効く薬ですよ』と与えられた患者さんに、薬と同様の効果を発揮すると言うプラシーボ効果のようにです。

この『思い込み』少し考えてみる必要がありそうですね。

《ゆでガエル現象》

 今日は、読売新聞に掲載されていた『編集手帳』からです。

 ゆでガエル現象とという言葉がある。カエルをいきなり熱湯に入れるとビックリして逃げるが、水からゆっくり熱すると気づかずにゆで上がり、死んでしまうとか◆少しずつ進む危機は見過ごされやすく、早く手を打たないと取り返しがつかなくなるという、例え話だ。◆ところが実際にある学者が水を張ったなべにカエルを入れてゆっくり熱したら、お湯が煮える前に暴れだして、外へ飛び出したという。カエルをゆでて確かめるまでもなく、追いだきしながら湯船につかった経験からみて、逃げ出す説に分がありそうだ。・・・・・・・・・・・・・

 たまたま、この記事を読んだ後で【野中郁次郎著 知識創造の経営】を読んでいたところ、同様のことが書いてありました。

 GEの会長ウェルチのマネジメント・スタイルを『ゆでガエル』のメタファーで次のように表現する。『もし、カエルを水の入ったなべの中にいれ、徐々にあたためていったら、カエルはそこに居続け、ついには死んでしまうだろう。でも、カエルを沸騰したお湯の中に入れれば、カエルは飛び出し死なずに済むのである。』ウェルチは、GEがこの【ゆでガエル症候群】に陥らないように、GEのなべ底に火をつけたと評価するのである。・・・・・・・・・・・・・・・・

 コーチングプログラムでは、《快適ゾーンからの脱出》と表現しています。
 いずれにしても、外部環境の変化への的確な対応の大切さを教えてくれます。

《EQトレーニング》

 今日は、いま読んでいる本《EQトレーニング》外島裕著から私が現在関心のある項目について書きたいと思います。

 テーマ【自尊感情】
 自分の価値や能力について認める気持ちを『自尊感情』といいます。
 自尊感情が高いと、自分について『これでよい』と思えることが多くなります。すると、より積極的に行動することができ、満足感も持ちやすくなり、結果的に、自分に対しても、相手に対しても、受け入れよう、認めようという気持ちを持ちやすくなるといわれています。これは、自分を信頼する力につながっています。
 逆に、自尊感情が低い状態、つまり、『自分はこれでよい』と思えることが少ないと、相手をうらんだり、頼りすぎたり、攻撃的になったり、あるいは、自分を責めすぎたりします。
 自尊感情は、これまで自分が成功したり失敗したりした経験や、周囲の人(親・家族・仲間・先生等)から認められる、褒められる、怒られるといった体験を通じて、高くなったり、低くなったりします。無視されたり、関心を向けられなかったりすると、もちろん自尊感情は極端に低いものになるでしょう。

 テーマ【自己効力感】
 『自己効力感』とは、自分自身が自分の行動の主人公だと思える感覚、また、自分自身の行動が効果的に作用したり、いろいろな出来事に影響を与えることができると思える感覚をいいます。
 自己効力感を適度に持っていることは、『やろう』『やってみよう』『できるかもしれない』『やり通そう』といった思いや勇気につながります。
 なお、自己効力感を高めるには、次のような方法が有効だと考えられています。
① 成功体験   実際にやってみて、『うまくいった』『できた』『やった!』という体験を積み重ねること。
② 代理体験   自分に似た他者のうまくやれている、できている行動や体験を見聞きすること。自分の可能性をも感じることができます。
③ 説   得   自分で自分に『できる』と言い聞かせたり、身近にいる人から適度に励まされたり、褒められたりすること。
④ 生理反応   緊張して震えたり、赤面するといった生理的に過剰な反応がある場合、適度なレベルの生理反応に戻すよう何らかのトレーニングをしたり、起きている生理反応について解釈しなおしたりすること。

 モチベーションに影響を与えているようですね。

《ポジティブ・ネガティブ》について

   今日は、ポジティブ・ネガティブについて考えてみたいと思います。

   まずは、【ポジティブとは肯定的な表現】【ネガティブとは否定的な表現】このように一旦定義してみたいと思います。
※例えば肯定的表現・・・・・・・・・・・・好き・楽しい・嬉しい・出来る等積極的な感じ
※例えば否定的表現・・・・・・・・・・・・嫌い・辛い・悲しい・やりたくない等消極的な感じ

   時々本等に記載されている例でいうと、【アフリカに靴を売りに行ったセールスマン】
肯定的表現・・・・・・・・誰も靴を履いていないから沢山売れるぞ!
   否定的表現・・・・・・・・誰もくつなんか履いたことがないから売れるわけが無い!
他の例では、【夕食のシーンで奥さんが一生懸命に作った夕食をただ黙々と食べている】
肯定的表現・・・・・・・・私の料理がとっても美味しいので夢中で食べている!
否定的表現・・・・・・・・私の料理がまずいので、一言のほめ言葉もない!

   以前テレビを見ていたら、ビジネスコーチの方が(名前は忘れてしまいました)出演していて興味深いお話をされました。簡単に説明をすると野球の日本シリーズでの出来事を例にして話をするのですが、御存知のようにセリーグの優勝チームとパリーグの優勝チームが日本一を掛けて対決するわけですね。ある年の日本シリーズでパリーグのチームのピッチャーが素晴らしい投手でセリーグのバッターがナカナカ打てないということが有りました。分析をするとインコース高めのボールにやられていることが分かったんです。そこでバッティングコーチがこのようにします指示を出します。『インコース高めの球に手を出すな』と、結果はというと上手くいかなかったようです。このコーチの指示は、否定的な表現【ネガティブ】になっています。もし、肯定的表現【ポジティブ】な指示を出すとしたら、どのような言葉を使ったらいいのでしょうか?
   こんな表現はいかがでしょうか。『低めの球を打て』

   テレビに出演されたいたビジネスコーチの方は、陸上競技の世界で【ポジティブ】な指示を出した場合と【ネガティブ】な指示を出した場合でタイムに差が出るということを話されていました。もちろん、【ポジティブ】な指示のほうが好タイムです。

《詩を紹介します》

 久しぶりの書き込みです。暫らく本の消化に時間を使っておりました。今年の目標を200冊にしておりましたが、現在108冊です。後3カ月スパートをかけます。
 今回読んでいる本の中に書いてあった詩を今日は御紹介します。

 『青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しい意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こうゆう様相を青春というのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる』サミュエル・ウルフマン作

※ 怯懦  おくびょうであること

《認知的不協和》再度の書き込み

 コーチングの理論で一度取り上げた内容ですが、三十年前に使用していた教科書にありましたので、再度紹介してみたいと思います。

 アメリカの社会心理学者レオン・フェスティンガーが唱えた《認知的不協和理論》がある。認知的不協和理論では、個体が環境や自分自身、または自分自身の行動に関して持つ様々な認知、意見、信念などを認知要素という。今、要素aと要素bの間に一致もしくは調和がたもたれていれば《認知的協和状態》にあり、 続きを読む

《逆説の十戒より》詩を紹介します。

  今日は、《逆説の十戒》ケント・キース著より詩をご紹介します。

1 人は不合理、わからず屋で、わがままだ。
  それでも愛そうじゃないか。

2 何かよいことをすれば、自分のためにやったんだよ、
  人はあなたを批判する。
  それでもよいことをしようじゃないか。

3 もしあなたが成功すれば、偽物の友人、そして本物の敵があらわれる。 続きを読む

《人間の覚悟》五木寛之 著

 今日は、以前読んだ五木寛之の《人間の覚悟》を取り上げてみたいと思います。
現代を『鬱の時代』とおっしゃる五木寛之さんのコメントを以下に書いてみます。

 混迷をきわめる政局、アメリカの金融危機に揺れる経済・・・・・。八百長問題に揺れる大相撲などのスポーツまで含め『すべてのカルチャー、時代が鬱の方向に向かっている』と考える。五木流の表現では、 続きを読む

《コーチングのステップ》第三回

 今日も引き続き《コーチングのステップ》について書いてみたいと思います。

 ≪ステップ4具体策の検討≫
 目的達成の方法として相手から出てきたアイディアや気づきを、より具体的にするステップで、ここでは、次の二つのことを相手に考えてもらうことになります。
 ①  続きを読む

《コーチングのステップ》第二回

 今日は昨日に引き続き《コーチングのステップ》について書きたいと思います。

 ≪ステップ2現状認識≫
 現状認識では次の二つのことがテーマとなります。
 一つは目的とする事柄に対して現在はどの段階にいるのか、ということです。ここでは、目的とする事柄と現状との【ギャップ】を知ることにより、 続きを読む