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《失敗から学ぶ》

 株式会社 武蔵野さんの入社式では、社長は次のようにおっしゃるのだそうです。

 『新卒社員のみなさん、このたびは武蔵野への入社、まことにご愁傷様です。』ここまでは彼らも冗談として受け流すそうですが、

 続けて、『私は皆さんには期待しておりません』さすがに“ギョッ”とした表情になるそうです。

 社長はさらにこう続けるのだそうです。『私は、皆さんが入社早々から業績を引き上げることは期待しておりません。ただ、たくさん失敗して会社に迷惑をかけてくれることを期待します』と・・・・。

 人が成長するためには失敗は不可欠であると同時に、チャレンジには失敗が付きまといます。大切なことは、失敗したことを“クヨクヨ悩んだり”挑戦することを諦めないことだと思います。失敗から学び、仮説を立てて再チャレンジすることを繰り返しながら【前に、前に】進んでいくことが成長と成功の道ではないでしょうか。

 10月から下期がスタートします。上期の反省に基づいて下期チャレンジしていきましょう。

※人は失敗からしか学べない

《二分の一成人式》

 読売新聞の投稿“ぷらざ”から

 四年生の男の孫が10歳になった。娘からあまり聞きなれない『2分の1成人式』が小学校であると言われ、一月に参加してみた。20歳の半分の10歳まで元気に成長したことを祝う行事だ。

 児童は総勢90人。少子化の時代、多く感じた。大勢の両親や祖父母で体育館はにぎわっていた。

 歌と合奏で幕が開いた。軽快なリズムの音楽に寒さも吹っ飛ぶ思いだ。児童が壇上に上がり、これからの抱負を述べていった。皆しっかりとした口調で、ちゅうちょする様子もない。

 中には、『お金をたくさんもうけてお母さんに楽をさせたい』と、殊勝なことを言う子もいた。
 
 最後のほうで孫の順番が回ってきた。『おけいこを増やしてしっかりやりたい。お年寄りも大事にしたい』と、普段活発な子ではないが、大きな声ではっきりいっていた。意外としっかりしている、と感心した。

 これからどんな大人になるのか。私も高齢なので新成人になるのを見届けられるかどうか。頑張っていきたいものだ。(杉並区・木村様 77歳)

 何年か前に、自分の子供が10歳の時に“2分の1成人・アファメーション”を小学校に提案して、皆さんに書いて頂いたことを思い出しました。一人ひとりしっかりした目標を描いていた記憶があります。
 
 その子たちが、今年成人を迎えます。10年前に書いた目標、今どうなっているか興味があります。

 

 

 

《問題ありません、という職場》

 今年度は、目標管理制度の運用を中心にした個別面接指導を数百名予定し約半分程度終了しました。面談を実施する組織のトップと私と社員の三者面談のスタイルで進めていきますが、私も勉強することがたくさんありますし、トップもいろんな気づきがあるようです。目的は三つありまして、一つ目は、制度運用のハウツー面の確認、一つはトップが社員の話を聴くこと、いま一つは現場で起きている問題点の把握にあります。

 問題抽出表が真っ白で『私たちのチームには、別に問題はありません』といったような職場もあるようですが、時々疑問に感じることがあります。ヒヤリ・ハットも含めて、潜在的な問題を予防的な視点で発見できるか!どうかが重要だと思います。

 個別面接では職場内での問題点を把握するために【業務質問票】というシートを使用しています。業務質問票に記入されている内容について深く議論をすることで、波及的に多くの問題点が抽出されます。これらの問題点は、トップにも見えていなかったり気づいていなかった内容のものも出てきます。

 日々業務改善という姿勢で仕事に励むことを習慣にしたいといつも考えていますが、その為にまずは社内の問題点の把握がポイントになります。

《オリンピックも終わりました》

 8月はオリンピックが開催されて、寝不足気味の日が続きました。圧巻は女子レスリングの大活躍でしたが、私は出張先のホテルで二日間見ていました。(ライブです)

 伊調選手の4連覇は大変素晴らしいことでしたが、個人的には銀メダルに終わった吉田選手にはたくさんの感動を頂きました。昨日は、“情熱大陸”の番組で取り上げられていましたが、改めて彼女の魅力が引き出されていた感じがします。

 時々、研修の場で受講生の皆さんに質問することがあります。(北京オリンピックでのこと)
『銅メダルを取って大喜びの寺川綾さん、一方銀メダルを取って悔しがる内村航平』ですが、皆さんこれはどういうことなのでしょう?
 当時の寺川さんのインタビューでは、彼女の目標は金メダルと答えていました。

 色々な答えが返ってきますが、まず確認しておきたいことは両者目標は金メダルであったこと。

 今回、内村航平はリベンジして金メダルを手にしました。素晴らしいことだと思います。諦めない気持ちを学びました。

 最後に男子レスリングで、銀メダルを取ったのに“悔しさ”がすごく出ていた樋口選手の小学四年生の作文を一部ご案内します。

 しょう来のために今やる事・・・・・ひぐち れい

 今ぼくは十さいです。しょう来の夢はオリンピックにでてレスリングの種目で優勝することです。
 そのためには今からたくさん一生けん命に練習してがんばらないといけないと浜口さんなどを見て思います。
 今ではもっと強くなれないから一生けん命に練習して家でもふでたてふせやふっきんを・・・・・・・・。

 樋口選手の金メダルへの本気度が伝わってきますね。東京オリンピックではきっと金メダルを取ってくれるでしょう。 

《目標管理のポイント》

 仕事でも、人生を過ごすにおいても“目標を持つこと”の重要性については実感されていることと思います。そこで、今日は【目標管理】のポイントについてふれてみます。

※ポイントⅠ
 目標の設定で大切なことは【目標の達成イメージ】を明確にすること。

※ポイントⅡ
 プロセスに関しての4つの視点
1プロセス・良い  結果・良い
2プロセス・悪い  結果・悪い
3プロセス・良い  結果・悪い
4プロセス・悪い  結果・良い
 特に3・4について検討が必要と考えます。

※ポイントⅢ
 行動が変われば結果が変わる。
 プロセス行動に着目して、プロセス行動のクオリティーを高める。

 目標達成の前にプロセス行動があります。プロセスに対して介入をしたり質問をする視点を持ちましょう。

  

《答えてください・10個の質問》

 今日は、私から10個の質問を用意しました。是非答えを考えてみてください。

Ⅰ あなたは何を持ちたいですか。
Ⅱ あなたは何をしたいですか。
Ⅲ あなたは何になりたいですか。

1 あなたの目標を5つ教えてください。
2 次の言葉に対するあなたの願望を明確にしてください。
  時 間  お 金  努 力  リスク(危険)
3 目標達成したい理由をリストアップしてください。
4 どのようにして、映像化するのか書き出してください。
5 あなたは、目標を達成している状況を強くイメージできていますか。
6 あなたは目標の達成に対する否定的なイメージがありますか。
  それを締め出してください。
7 目標を達成した後に、次に挑戦したい目標を書き出してください。

《慣れを打破する》

 悪しきことにしろ、良いことにしろ、私たち人間は“現状に慣れて”しまうものです。定期的に今の現状をチェックする習慣を身につけたいものです。

※家を見回して、慣れてしまっているものをリストアップしてください。
 例えば、ポタポタ水の垂れている蛇口。そのままになっている切れた電球。

※日常を振り返り、家庭や職場で慣れてしまっている生活の質、人間関係をリストアップしてください。
 それは、あなたが望んでいる状態ですか?

※同僚と情熱を込めて設定した目標について話し合ってください。
 未だに熱意をもって続行していますか?
 それとも、興味がうすれましたか?

※顧客に対するサービスの質について、同僚と話し合ってください。
 顧客のためにも、会社にとっても良いものですか?
 
※同僚と“認識とチームワーク”について話し合ってください。
 会社のサービス・質・未来について、どのように認識していますか?
 その認識はあなたの部のパフォーマンスと関係していますか? 

 慣れた状態に浸かっている自分に気づくことができたでしょうか!

 

《個人力からチーム力へ》

 チームとしての業績・成果が問われるようになって随分となりますが、今一度考えてみたいと思います。

 私が就職した当時(1980年代)は、個人の能力を高めるための教育と評価が主だったように感じます。時代背景としては、オイルショックが落ち着いてバブルに向かっていった頃で、勢いがあったように思います。

 その後、バブルがはじけて世の中は少しネガティブな時代になり、個々のがんばりだけでは、なかなか業績・成果が出にくくなりました。そこで個人からチームへのシフトが各企業で起き始め、それに伴い人事制度もチーム力を高めるものに変化し、給与体系・人事評価・目標管理等の修正がおきました。

 チーム力を高めるために大きな影響力を持つ存在は、【チームリーダー】です。リーダーシップが重要になるため、弊社でもここ20年位中小企業のリーダー研修を数多く実施してきました。

 ポイントは【個々人の長所に着目すること】【チーム目標を明確に示すこと】【参加型のチーム管理にすること】等でしょうか!

 従来の励まし型マネジメント、『頑張れ』『俺についてこい』『相談にのるよ』的な手法が通用しなくなりました。

 今一度、わが社のマネジメントスタイルの確認が必要かもしれません。

《新年に向けての目標設定ポイント》

 今年ももう少しですね。今日は、新年の目標設定のポイントについて確認してみたいと思います。

 目標を設定したのに、“達成できる人” “達成できない人”がいますが、どうしてだと思いますか?
 その原因が【目標設定の方法】にあるかもしれません。

※目標がネガティブな設定になっていませんか? 
 目標の設定にあたっては、ネガティブなマイナスのエネルギーではなくて、ポジティブなプラスのエネルギーを使うことが重要です。
 例えば、
 『負けたくない』ではなくて、『勝ちたい』といったような表現です。
 『けんかをしない』⇒『仲よくする』
 『散らかさない』⇒『きれいにする』
 別な言い方をすれば、【否定的な言葉】ではなくて、【肯定的な言葉】による目標設定が望ましいということです。

 否定的な表現を《脳》は、次のように認識してしまいます。
 負ける+ない
 けんかする+ない
 散らかす+ない
 
 つまり、あなたが選ぶ言葉が『否定語』であったなら、先に《ネガティブな自分》をイメージしてしまいます。《負けた自分》《けんかしている自分》《散らかった状態》・・・・・。人は、イメージで行動しています。イメージしたことを実現していきます。結果的に実現したくないものを実現してしまうということが起きます。

 実現したい事を、肯定的な言葉を使って目標設定してみてください。 きっと上手くいきます。

《目的と目標は違う》

 『目的』と『目標』は違います。今日は、このことについて考えてみましょう。

 『目的』というのは最終的に行き着くところ、『目標』というのは、その為のプロセスや、目的達成の手段です。

 最近、目標管理の研修などで企業を訪問して感じることは、そこで働く社員たちの疲労感です。どうも、売上や利益などの数字を追うことが目的になっていて、会社の存在意義(本来の目的)を忘れていまっているようです。売上や利益も企業が存続していくためには大切な要素だとは思うのですが、そこの部分が強調されたノルマ設定による管理運用では、そこで働く人たちは本当にかわいそうです。

 良い商品やサービスを提供して、お客様に喜んで頂くことが会社としての一義的な存在意義《目的》です。さらに、それを通じて働く人や株主などの関わる人たちを幸せにするのも目的です。

 『単に儲ければいい』と勘違いすると、利益が目的などと言う人が出てきてしまうのです。でも、そのような企業は長続きしないと思います。

 今一度、我社の《目的》をじっくり考えてみるのもいいのではないでしょうか!