何らかの目的を実現する為に人々が集まった時に“組織”が形成されます。なんの目的もなく人々が集まった場合を“烏合の衆”と呼ぶのだそうです。
今日は、組織と組織を構成する個人との関係・関わり方について考えてみたいと思いますが、私が新卒で就職して会社(組織)と関わりを持つようになって三十数年が経過しました。また、平成二年に独立開業して、組織・人事・マネジメントの勉強をしながらコンサルテーションを行うようになって二十数年になります。そのような経験を積む中で組織運営の発展段階には三段階あると感じています。
第一段階は『服従と協力』です。アメリカ流の表現を使えばロイヤリティーということになるのでしょうか。規則・規律に忠実に従わせることで組織を運営していきます。社員に対しては、協調性や協力を強く求めることになります。
第二段階は『組織への参加』です。コミットメントという言葉が世の中を一世風靡しました。チーム目標を達成する為に『あなたは何が出来るのですか』というアプローチ方法で組織への参画意識を高めました。
そして今、第三段階は『組織との共生』です。新たな価値を共に創りだそうといった考え方です。ここでは『一緒に考える』といったアプローチ方法が取られることになります。まだ未完成の未来を皆で一緒に悩み考え形成することを大切にしています。
現状では、以上で御案内したような手法を組み合わせながら組織運営を行っているケースが多いのだと思いますが、いずれにしても“トップの考え方”が組織運営に多大な影響を与えているといえます。