『コミュニケーションスキル』から『沈黙のコーチング』

 今日は、『質問したら、答えが返ってくるまで待つ』ということについて考えてみます。
 あなたも経験していることだと思いますが、相手に何か質問した時に《しばらく沈黙が続く》といったようなことがありますね。なんだか居心地の悪さ・ソワソワした感じが私にはあります。そのような空気感に耐えられなくて、つい質問をしたのは自分であるのに《自分から話をしてしまう》というようなことが時々あります。

 相手の方は、私が話し出してしまうと《ちょっと悲しそうな表情をする》ことがあります。もう少し《考える時間がほしかったのかな?》って気付かされたりします。この沈黙の時間ってとても大切なんですね。《沈黙》は、私たちに考える時間を与えてくれます。きき耳に振り回されずに、相手の本心を聴きとる余裕を手に入れることができます。例えば、部下・子供とのコミュニケーションの際に『何か答えようとして、話を聴くのではなくて』《黙ってみる》のも必要かもしれませんね。

 事  例
 子供さんが、『学校に行きたくない』と勇気を出して話をしてきました。
 その時、あなたはどのようなコミュニケーションをとりますか?
 学校での嫌な出来事を聞き出そうとしたり、学校に行くべきだと説得を試みたりしませんか?

 たとえば、前回の『バックトラッキング』と、今日の『沈黙のコーチング』のスキルを使ってみるとこんな感じでしょうか。
 子 供 『お母さん、僕、学校に行きたくない』
  親   『学校いきたくないんだ』  オウム返しをする
      あとは、答えが出てくるまで沈黙ですね

 このようなアプローチで、子供の《最初のドアが開かれるのです》 すぐに理由を聞き出そうとしたり、説得しようとすることは逆効果になるのだと思います。
 自分自身にも言えることですが、意識することで出来るようになると思います。