コミュニケーションが上手な方や、トップセールスマンが使っている“イエスセット” “ノ―セット”について御案内します。
まずは“イエスセット”ですが、相手が『イエス』と答えるような質問を繰返し、肯定的な反応をつけたあとに提案をするという方法です。
例えば、
Aさん『今日はいい天気ですね』
Bさん『そうですね。よく晴れましたね』
Aさん『こんないい天気だと仕事もはかどりそうですね』
Bさん『本当ですね』
Aさん『最近引っ越したって聞きましたけど』
Bさん『はい、先月に』
Aさん『暑かったんじゃないですか』
Bさん『そうなんです、暑い時期でしたけど心機一転と思って』
Aさん『環境が変わると気分も変わりますよね』
Bさん『その通りなんです。毎日がすごく新鮮で』
Aさん『よかったですね』
Bさん『はい』
5、6回“イエス”が続いた後で、自分のしたい提案をしていく形になります。
次に、否定的な姿勢の人やあまのじゃくな性格の人には“ノ―セット”が有効です。これは“イエスセット”の逆で『ノ―』を言わせ続ける方法です。
例えば、
営 業『先日ご説明した営業企画の件ですが、ご検討頂けましたでしょうか』
取引先『この予算じゃちょっと無理だな。もう少し考えてもらわないと』
営 業『申し訳ありません。なんとか了承願えませんでしょうか』
取引先『でも、この額じゃウチも呑めないなぁ』
相手は『ノ―』と言いたい心理状態になっていますので、あえてこちらの考えと別のことを投げかけてみます。
営 業『だとしたら、この予算の3倍くらいは持ってこなければ・・・・ということでしょうか』
取引先『いや、何もそこまでは言ってないでしょう。別にウチはこの額でやってやれないことはないんだよ』
営 業『そうですか。商品企画自体にもあまり魅力を感じないからということもあるんですよね』
取引先『いやいや。だからそうは言ってないだろう』
いかがでしょうか!