私の娘が、小学生のころテストの答案用紙や名札等に名前を記入する際“ひらがな”で書いている時期がありました。漢字で書くと強い感じがするのですが、ひらがなにすると確かにソフトな印象になっていたことを記憶しています。
仕事柄、研修で話をしたり資料を作成したりするのですが、言葉には少々気を使っています。理想的には“ストンと伝わる言葉”を目標にしていますが、これが中々難しいのです。私の頭も複雑なものよりシンプルなものを好みますので、言葉や文章もシンプルなものや視覚的により伝わりやすいものを使うように心がけています。“素敵な人”と書くよりも“すてきな人”としたり、“優しい人”を“やさしい人”としたほうが、やわらかさを感じます。また、大量と表現するより“いっぱい”と言ったほうが伝わりやすいんじゃないか!などと考えながら言葉や文字を選びます。
さらに、相手がより鮮明にイメージができるように“レモンを食べた”というよりも『手にとると冷んやりする黄色いレモンを真ん中から二つに割って、ギュッと口の中に絞った』・・・・・・。少し、唾液が出てきましたか?
言葉にして話すときでも、相手がよりイメージができ、共感できるほうが、理解が早くすすみます。時には、専門用語ばかりの難しい表現も必要でしょう。けれど同時に、誰にでもわかる簡単な表現も大切だと思うのです。
時には、自分の言葉・表現に意識を向けてみるのも良いかもしれません。