《コミュニケーションスキル》

 コミュニケーションをテーマにした研修が、数多く実施されています。今日は、コミュニケーションスキルに関して書いてみたいと思います。

 ある本に“コミュニケーションは相手を受容することではなく、理解することだ”と書いてありました。その為には、まず相手の話をしっかりと聴くことから始めなければいけません。

 そのためのスキルとして・・・・・。
【ペーシング】相手のペースに合わせるということですが、“話すスピード” “声の大小”等を相手のスピード・相手のトーンに合わせて会話を進めていくということです。
【ミラーリング】相手のしぐさをさり気なく真似るということです。
【バックトラッキング】相手の話したことをそのままオウム返しすることです。

 以上のようなスキルを使うことで、相手との距離感が縮まったり、会話がはずんだりします。一般的には、“ラポールを築く”と表現しますが、コミュニケーションでは重要なポイントだと考えます。人は意識レベルと無意識レベルによってコントロールされているわけですが、特に重要な働きをしているのが無意識レベルです。ご紹介した、【ペーシング】【ミラーリング】【バックトラッキング】のスキルは、無意識レベルに働きかける効果があるのです。

 他には、ボディランゲージや相手の知覚チャネルに合わせた言語の使い方がありますが、興味のある方は“ミルトン・エリクソン”の書籍を読んでみてください。言語パターンについて詳しく説明がなされています。コミュニケーションの分野でも有効な手段と考えます。