「それとも」という言葉は、過小評価されている。この接続詞の助けを借りて、ある車の修理工場ではワイパーの売上を倍以上に増やすことができたという。
「いったいどうやって?」と、驚かれる事だろう。とてもシンプルだ。通常の点検のために車が工場に持ち込まれると、担当者はこう聞いたのだ。
「通常の点検だけにしますか?それともワイパーを新しいものに交換しておきましょうか?」ワイパー交換のことを尋ねただけで、ワイパーが普段よりたくさん売れた。
ここに、役に立つ魔法のフレーズがある。つまり、「~だけ? それとも~も?」と言う呪文だ。
次のような質問は、あちこちで耳にすることが出来る。
・「フライドポテトだけにしますか?それともケチャップとマヨネーズもつけますか?」
・「給油だけにしますか?それとも洗車もして行かれますか?」
・「講演会の参加申し込みだけでいいですか?それとも貴社の従業員向けに研修会もご提供いたしましょうか?」
・「お子さん向けのラジコンだけでよろしいですか?それともこれに合う電池もおつけしますか?」
もうおわかりだろう。この魔法の言葉は、実に様々な分野で用いることができる。