《年一回は業務質問票を》

 決算月に合わせて年に1回《業務質問票》を社員に書いてもらって、新年度からの業務課題の抽出に役立てて頂くことが多いのですが、質問内容をご紹介いたします。

1 あなたの担当している業務内容を、重要度の高い順に3つ書いてください。

2 他社に比べて、当社の優れている点・劣っている点を書いてください。

3 お客様からのクレーム・苦情にはどのようなものがありますか。

4 今後、より良い会社になるためには、何が必要だと思いますか。

5 会社の仕事のやり方で、工夫が足りないと感じる点を書いてください。

6 あなたがやってみたい業務や異動等の希望があれば書いてください。

 全社員を対象に以上の質問に答えて頂くだけで、いろんな問題・課題が見つかります。

 年一回、是非試してください。

 

 

《簡単な経営計画の策定》

 一般的には、4月~9月の上半期が終了して下期がスタートしていることと思います。

 今日は、簡単な経営計画の策定ステップについてふれてみます。

1ステップ
 経営理念・行動規範等の確認

2ステップ
 中期経営目標(期間を5年程度とする)

3ステップ
 当期経営目標

4ステップ
 当期目標の指標化(結果指標・プロセス指標)

5ステップ
 具体的行動(期日・行動内容・担当)

6ステップ
 収支計画(5期分)
 
 財務目標が収支計画として数値化することが大切だと思います。行動の結果は最終的には数値で表されます。常に目標にしている数値と現状を確認しながら進めてください。もし、マイナスの乖離があるようであれば、5ステップの具体的行動を修正する必要があると考えます。

 

《仕事のやりがい調査》より

 ある“仕事のやりがいと楽しみ方調査”によると、男性・女性のトップ5は次のようになっています。

【男 性】
1 お礼や感謝の言葉をもらうこと
2 仕事の成果を認められること
3 目標を達成すること
4 自分の成長を感じること
5 仕事をやり遂げること

【女 性】
1 お礼や感謝の言葉をもらうこと
2 仕事の成果を認められること
3 自分の成長を感じること
4 目標を達成すること
5 仕事をやり遂げること

 少し順番は違いますが、男性も女性もトップ5についてはほとんど同じといっても良いと思いました。この中に高い給与が入っていないことに興味を持ちました。

※他者貢献感 ※達成感 ※成長感がモチベーションや働きがいに大きな影響を与えていることを示しています。

  

《コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする》

 “コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする” カレン・フェラン著

 強烈なタイトルにひかれて読んでみましたが、色々と考えさせられました。

 著者はアメリカで長年コンサルタントとして活躍をしているようですが、ご自分が感じたことを率直に書いています。私の業務に関係がありそうな部分を紹介してみたいと思います。

 人事・目標管理制度で著者が否定的な理論
※理論=Ⅰ
 業績給やインセンティブ報酬は従業員をやる気にさせ、会社の目標に向かって努力させるのに役立つ。
※理論=Ⅱ
 数値目標や指標つきの目標は従業員をやる気にさせ、業績の向上に役立つ。
※理論=Ⅲ
 年次業績考課、とくに評価スコアをつけることは、従業員の業績向上に役立つ。

 著者は大会社のコンサルタントとして現場を見てきているようですが、組織規模の大小・組織の歴史等様々な要件があるのですべての組織に適用されるかは疑問ですが、参考にしたい点もあります。

 知者が大切にしている点は【部門間の関係改善】【組織内の良好な人間関係作り】をあげていました。

《生きがいについて》

 神谷美恵子著 “生きがいついて”を読み終わりました。

 読みだすきっかけは、NHKEテレで取り上げられていたのを見たことでした。

 普段“生きがい”について、じっくり考えることが無かったのでいい機会を与えてもらった感じです。

 一番印象に残ったのは、読者からのコメントでした。

 “慈雨のような一冊”  佐藤律子  一部ご案内します。

 我が家の次男、拓也は、反抗期まっただ中で小児がんを発症し、苦しみながら、執着の一つひとつを手放していく様を見せてくれました。拓也にとって私は、あまりに不甲斐ない母親にすぎませんでしたが、私にとって拓也は、人としての生死を身をもって示してくれた先達でした。
 『おとんもおかんも僕の看病で疲れたやろう。もう楽にしてやるな。ゆっくりお休み。僕も疲れた。』
 なくなる前日、ねぎらいをこめてそういわれ、返す言葉がありませんでした。かつて朝毎に母親を睨みつけて登校していた反抗期の少年ではなく、自分の人生のチリを払い、長い別れを告げようとしている一人の旅人でした。
 励ます私に向って、『分かった。僕の命をもう一度女神の天秤にかけてみる。けどどっちにしろ、今日明日が峠だ。』と言いおいて生涯を終えました。

 “生きがい” それぞれ人によって違うものがあるのかもしれません。探しながら人生を送りたいと思いました。

 
 

《面接をして感じること》

 例年のこととして、8月・9月は面接の仕事が入ります。今年は、二法人で二百名ほどの面接予定です。現在半分終了しました。

 業務質問票というシートを使用して各質問事項に記入のうえ面接に臨んで頂くのですが、毎回色々な問題・課題が見つかります。一人あたり20分間の時間設定で進めますが、時間がたりない職員もいます。

 今年は私のテーマを“挨 拶”に絞って、面接する職員全員に『お早うございます。と挨拶をしたときに無視されることはないですか?』と一番最後に聞いて終了にしています。中には、『挨拶を返してくれない職員もいます』とおっしゃる方もいます。多数ではありませんが、多少ありました。

 私が常々意識していることは小さいことです。

※小さい変化を起こし続けること
※小さい成功体験を経験すること
※小さいいいこと(ありがとう)を探すこと

 組織に小さなほころびが出来て、そこから大きなダメージにならないように注意しなければいけません。

《最近の話題》

 読売新聞の編集手帳から

 ジャイアンがのび太から漫画やお菓子を取り上げるときの【名 言】をご存知の方は多かろう。『お前のものは俺のもの。俺のものも俺のもの』
 難しい言葉でいえば、【専横】・・・わがままで横暴なふるまい=広辞苑  だろう。
 最近話題になっている、日本ボクシング連盟の山根明会長は、2012年のロンドン五輪で村田諒太選手が決勝に進んだ際、自分の息子にセコンドを務めさせたという。
 息子に指導経験はなかったらしい。
 晴れがましい決勝の舞台や輝く金メダルは村田選手のものであって、他の誰のものでもあるまい。
 先の名言がよぎった競技はこれだけではない。気に入らない選手を干そうとした女子レスリング界の重鎮、暴力まがいのタックルを指示した大学アメフト部監督・・・選手の人生まで『俺のもの』といわんばかりの専横ぶりである。
 ドラえもんにはこんな一幕もある。トラックがのび太のランドセルを荷台に載せ走り去る。ジャイアンが必死に探す。荷台から転げ落ちたとき、ケガも恐れず飛び込みナイスキャッチ。
 『だってお前のものは・・・』元祖ジャイアンの名誉のため記しておく。

 

《本を出版予定です》

 今年に入ってつぶやきの投稿回数が減少していましたが、それは現在本の出版予定が原因でした。

 来年の2月1日に書店に並ぶ計画で進行しています。

 タイトルは【小さな会社の人事考課制度】超初級編 です。人事の仕事に係わるようになって20年になりましたので、自分自身の振り返りも兼ねて出版してみたくなりました。

 内容は、【人事考課の目的】 【目標管理】 【プロセスコントロール】 【人事考課とエラー】 【目標管理】 【フィードバック】等についてまとめてみました。
世の中に人事考課に関するは本がたくさん出版されていますが、私の狙いは、平易な表現とシンプルな資料の提供です。

 出版した際には、是非一冊手に取ってください。

《やまびこのうた》

 岩手県の花巻市で特別養護老人ホームの施設長、理事長の職に長年就いておられる“髙橋信夫様”が『やまびこの足跡(うた)』というタイトルの本を六月に出版されました。84年間の人生を振り返り三百数十ページにまとめています。

 平成15年に、給与体系と人事考課制度導入のお手伝いをさせて頂きましたことがご縁で、今も施設に定期的にお伺いをしています。そのような関係から私にも一冊本を送付頂きました。中々読み応えのある本でしたが、一気に読み終えることが出来ました。新給与制度と人事考課制度導入のご苦労話にも触れており、また弊社の紹介内容もあって恐縮しております。

 84歳にして『お見事!』の一言につきます。素晴らしいことだと思いました。それも、社会福祉法人の現役理事長として日常業務を処理しながらですから、さぞかしご苦労されたことと感じます。

 読みながら、このエネルギーはどこから湧き出してくるのだろうか?と考えさせられました。私は、理事長とは十数年のお付き合いしかありませんが、この期間中様々なことがありました。

 当時は施設長として施設経営に係わっておりましたが、新人事制度の導入、ユニット棟増築、グループホーム新設、認知症デイ新設、ISO認証取得等、常に新しいことにチャレンジしておられたように思います。私の私見ですが、一般的に多くの社会福祉法人は組織が硬直的・保守的で変化をむ望まないような空気感が強いと感じています。そのような中で、極めて積極的経営だったことは他の見本であり称賛に値することです。職員も変化慣れしていて大変たのもしい印象でした。

 私も本を出版したくなりました。
 

《マインドフルネス》

 最近『マインドフルネス』が、企業で取り入れられているという記事を目にします。そこで今日は『マインドフルネス』手法について書きたいと思います。

 目は開けたまま行います。
 視線はまっすく前を見るのではなく
 座っているときは50cm、立っているときは1.5m先を見るようにします。
 半眼、伏し目の状態です。

 姿勢は、無理のない姿勢で行います。手は腿の上に軽く置いてください。
 呼吸は鼻呼吸です。鼻から吸って、鼻から出します。
 ゆっくり深い呼吸をします。
 苦しい人は、口から息を吐いてもかまいません。

 息を吸うときに『賢い』、吐くときに『心』と頭の中で唱えます。
 (5回ぐらい繰り返します)
 賢い心がお腹の中にあることを意識しながら、自分の中で『賢い心』と3回唱えます。
 判断にとらわれたことに気が付いたら、再び『賢い心』と3回唱えます。

 身体感覚、気分、思考、イメージに意識を向けて行ってく下さい。

 1日に5分程度の時間を使ってみると良いそうです。