《新年度スタートしました》

 4月も中旬を過ぎました。新入社員さんを向かえて教育や業務の指導に日々追われていることと思います。そこで、教育や指導に関連する考え方を今日は書いてみたいと思います。

 まず、一つ目は【知識とスキル】についてですが、業務を遂行する上で知識とスキルの取得は重要な能力要素です。そこで知識とスキルの確認に当たっての留意点です。

 【知識は質問することで確認ができます】・・・相手に質問をしてみて正しい答えが返ってくれば知識を持っていることになります。

 一方スキルのほうは、【実際にやってもらうことで確認できます】・・・やらせてみて手順通り的確に出きれば良いですね。

 重要なことは、実際に出来ることだと考えます。

 二つ目は、【正しい行動習慣】です。人は、良かれ悪しかれ色々な行動を“習慣”としています。習慣というのは、色々な行動を“無意識”に出来ることを言います。例えば、車の運転や靴ひもを結んだりする行動です。習慣は、ある行動を意識して繰り返すことで形成されていくものです。

 もし気になるような行動習慣を矯正したいのであれば、最初は気になる行動習慣を意識して望む行動習慣に変えて、何度か繰り返し・繰り返し実行することで、望む行動習慣に書き換えることが出来るのです。時間的には4週間~6週間必要だと言われています。 

 新人社員の教育の参考になれば幸いです。

《掃除上手に感心》

 読売新聞投稿より  大分市 松岡美代子様(64歳)

 小学校の校舎は木造で、私の学年は5クラス、全校で1800人ほどの児童がいた。

 思い出すのが、掃除の時間だ。1クラスでも50人いたので、教室の中はまるで戦争だった。

 きちんと作業をする人もあれば、ほうきを持ってチャンバラをする男子や、ぞうきんを投げ合って遊ぶ者もいた。

 印象に残っている同級生がいる。

 彼女は、どこの掃除当番になってもピカピカにしてしまうのだ。床は顔が映るほどに磨き上げる。机もイスもびしっと美しく、素晴らしい大人になるだろうと見とれていた。

 

 私は、三十数年前に勤務していた会計事務所のことを思い出しました。

 新人の頃に、先輩のかばん持ちでお客様のところに同行する機会があったのですが、その時ある社長様が『仕事で大切なことは何だろう!』と先輩社員に質問をされました。

 先輩は『掃除だと思います』と答えられました。

 以来、私のむ中にずっと残っている大切な言葉です。
 

 

《忖度について》

 読売新聞の投稿より 埼玉県 村中理恵子 様

 最近、学校法人『森友学園』を巡る問題で、官僚の【忖度】という言葉がテレビなどで飛び交っている。

 忖度とは、『他人の心中をおしはかること』だ。行政側が権力者の意向を忖度して、不適切な行いをすれば批判されてしかるべきだが、まるで忖度そのものがいけないかのように言われている気がする。

 身勝手な考えから、犯罪まで起きている世の中だ。忖度しながら行動し、周囲とよい関係を保つことも、社会人ならば、当たり前のことだろう。

 悪いイメージの言葉としてだけ使われてしまうとしたら、何だか残念に思う。

 共感したので、ご案内しました。

 相手の気持ちを推し量ることは、コミュニケーションのスキルとしても大切なことだと感じています。 

《小事は大切・継続は力》

 “小さな成功体験” “小さな変化” “小さな出来事”等々、時として“小さなこと”が疎かにされることがあります。

 問題解決のステップには、次のような考え方があります。

【大ごとにする】
 問題を消そうとする習性とは反対の、すなわち『火消し』から『火つけ』に転向することである。
 うまくいっている、いっていないは、実態ではなく、人々の認識にすぎない。そこで、小さい問題だと思えても、それを大きくしてみることである。化粧がはがれてきて、そうはうまくいっていないことを、みんなが実感することになる。
 本当に小さい問題ならば、大きくしようとしてもそうはならない。大きくなるのは、実は大きな問題だからである。

 私が、特に大切だと感じていることは、身近なところで【小さな変化を継続して起こし続けること】です。

 まずは、皆さんの出来ること(業務改善など)を継続してみましょう!

《現状を打破する》

 現状維持バイアスという心理作用があります。

 これは『今のままで何の問題もなければ、変化させずにそのままにしておこう』という心の働きことで、誰の心の中にも存在しています。

 日常生活では、後片づけや部屋の掃除をするかどうか迷った時などに、そうした心理がフッと生じることがあります。

 片づけるべきだと頭ではわかっていても『他人に見られているわけじゃない』 『別に不便を感じていないからこのままでいい』という気持ちが湧いてくるのです。

 人の心は変化を恐れるものですが、現状維持に偏った心境では、今以上の向上は望めないでしょう。

 後片づけは、単に仕事の効率を上げるだけでなく、次の作業をスムーズに始めることにもつながります。また、物の整理は心の整理にも結びつきます。

 現状維持バイアスを脱するには、身近な事柄がお勧めです。

 まずは今日一日の清掃、後片づけから始めませんか。

 “職場の教養”から

 

 

《新年度を迎えて》

 29年度がスタートしました。3月決算が多い、医療・福祉法人のお客様中心なので弊社も気持ちを引き締めてスタート致します。

 当面の課題としては、労働力不足に対してどのような手を打つかでしょうか!

※魅力的な賃金水準
 新卒者・中途採用者に対して他者と比較して見劣りしない賃金水準と給与体系の設定。
 医療・福祉では、賞与が年間4.5ヵ月支給されている法人もあり月額提示だけでなく、年収ベースでの説明も丁寧にしたい。

※休日を含む福利厚生環境
 今、若者たちが求めることの上位に休日日数があります。誕生日休暇・リフレッシュ休暇・永年勤続休暇などの検討が必要かもしれない。

※離職防止に向けて
 せっかくご縁があって、働き始めた職員が退社していく。とても残念なことです。
 ミドル階層の教育(育成のしかた・評価のしかた・能力のみかた・目標の与えかた)
 年一回のトップ面接の推進

 新年度は、効果的な組織運営実現のために【問題の抽出・課題設定】をお客様と一緒に考えていきたいと思います。

 新年度も宜しくお願い致します。

 

  

《とっくりセーター》

 あるデパートでの微笑ましいエピソードです。

 七十代くらいの女性が『うちのお父ちゃんに、とっくりセーターが欲しいんだけど、どこにある?』と店員に尋ねました。

 若い店員は『タートルネックのセーターですね』と返事をしています。そこに、ベテランの店員が間に入り『とっくりセーターでございますね。どうぞこちらです』と案内に立ちました。

 そして『とっくりセーターは暖かいから、ご主人様も喜ばれるでしょう』と、最後まで『とっくりセーター』とお客様に合わせていました。

 ベテラン店員は、正しい呼び方より、相手に合わせる方を選んで接客したのでした。きっとその女性も、気持ちよく買い物をすることができたでしょう。

 私たちも、時と場合に応じて、相手に合わせる配慮をしたいものです。

 ちなみに『とっくりセーター』とは、日本酒などを入れる徳利に形が似ていることから、かつて呼ばれていた呼び方です。

 ※ 職場の教養から

 

《障害がよいか・悪いか!》

 少し有名な、禅の話をご紹介します。

 雄馬を買ったばかりの農民が、禅師のもとに慌てふためいてやってきました。
 『禅匠、買ったばかりの馬がいなくなってしまいました!』
 すると禅師は
 『馬が逃げたのが、いいことか悪いことかはわからない』と答えました。
 農民は寂しく、みじめな気持ちで、仕事に戻りました。

 二日後、雄馬は二匹の雌馬を連れて戻ってきました。農民は小躍りしながら禅師のもとを訪れ
 『あの馬が二匹も馬を連れて戻ってきたんです』と報告すると
 禅師はまた
 『それがいいことか悪いことかはわからん』と言いました。

 三日後、農民は泣きながら、禅師のもとにやってきました。
 仕事を手伝ってくれるたった一人の息子が馬から落ちて足を折ってしまい、歩けなくなったのです。
 禅師は再び
 『それがいいことか悪いことかはわからない』と返事をしました。

 数日後、この土地の若者を戦争に徴兵するために、兵士の一団が農民の家にやってきました。
 しかし、彼の息子は足を折っていたので、戦争に駆り出されることはなかったのです。

 人生で不慮の事故に遭遇したとき
 『それがいいことか悪いことかは誰にもわからない』とつぶやいてみてはどうでしょうか!

《年の功》

 まずはこんなエピソードから

 私の妻の両親で、当時七〇歳だったハワードとジゼルは、ワシントンDCの地下鉄の駅から外に出たところで猛烈な吹雪に見舞われ立ち往生していました。二人はその日の夜、私たちの家で夕食をすることになっていました。駅から我が家まで歩くには遠すぎるのでタクシーを拾いたかったのですが、ラッシュアワーのため、まったくつかまりません。ハワードはクルマで迎えに来てほしいと電話をかけてきましたが、あいにく私も妻も渋滞に巻き込まれ、自宅にたどり着けないでいました。

 寒さで指がかじかんできた頃 ハワードは通りの向こうに湯気で窓を曇らせたピザ屋があることに気が付きました。彼は妻と積もった雪に足を取られながらやっとの思いで店に入り、カウンターでピザの宅配を注文しました。店員から宅配先を尋ねられたハワードは住所を告げて、こう付け加えました。

 『もうひとつ、お願いがあるんだけど・・・・』

 『なんでしょうか!』と店員が答えると、彼はこう言ったのです。

 『私たちもピザと一緒に宅配してもらえないかな!』

 そして、二人はその晩の夕食となるピザを抱えて我が家に到着しました。

 最近、脳について書かれている本を続けて読んでいますが、私たちの脳は、それまでの人生経験から編み出された様々な方法が蓄積されていて独創的な解決策を思いつくのですね。

 『いくつになっても、脳は若返る』素敵な言葉です。

《逆説の10カ条》Ⅱ

 “それでもなお、人を愛しなさい” ケント・M・キース著

6 もっとも大きな考えをもった もっとも大きな男女は、
  もっとも小さな心をもった もっとも小さな男女によって
  撃ち落とされるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7 人は弱者をひいきにはするが、勝者のあとにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。

9 人が本当に助けを必要としていても、
  実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。

10 世界のために最善を尽くしても、
  その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。