故船井幸雄氏が唱えていた考え方に≪長所伸展法≫があります。私が船井幸雄氏の本を読むようになって二年ぐらいになりますが、百円本を中心にして数十冊読みました。それぞれの本のどこかで『長所伸展法』に触れているような気がします。
長所伸展法とは、長所とか強みを徹底して伸ばしていくという方法で表現のとおり実にシンプルな考え方です。逆は、短所矯正法になるのでしょうが、私たち昭和生まれが経験した教育方法のような気がします。このような思考習慣がしっかりと身についてしまって、意識して直そうと努力するのですが、未だに欠点・弱みに視点がいったりします。
P・ドラッカーはもう少し強烈に表現しています。
『短所・弱みは直らない』と・・・・。
長所を伸ばしていくと短所が消えていくのだ、と表現しています。
山本五十六の名言『やってみせて・・・・・』と併せて人材育成の大切な視点ではないでしょうか。
最後に心理学からのアプローチを紹介して終わりにします。
応用行動分析では分化強化という手法をつかう。望ましい行動ができたら褒めるなど報酬にあたるものを与え、その行動を繰り返すことで、望ましい行動を強化していく。望ましい行動以外は消去することで、望ましい行動だけが残るようにする。問題行動にターゲットを合わせた応用行動分析を行うということが現実的な選択肢だと考えられる。
問題行動改善の一つのアプローチですが、人材育成への応用もあるように感じました。