《たった十分の積み重ね》

 7月3日(月曜日)本日の職場の教養から

 『数人で行うべき業務を一人でこなす』という話が、様々な業種で聞かれる昨今です。一人で仕事を抱える人の重責は、並大抵のものではありません。以前できていたことができなくなり、ストレスを溜めてしまう人もいるでしょう。

 映像制作会社に勤務するAさんもその一人です。あれもこれも仕事が舞い込んでくる中で、実益と趣味を兼ねた読書の時間がまったく取れなくなったのです。

 “このままでは自分がまいってしまう”と危機感をおぼえたAさんは、発想を変えてみました。どんなに忙しくても、『毎日10ページだけ読書する』という新しい挑戦を始めたのです。

 時間にしてたったの十分ですが、300ページの本なら、1か月で読み終わります。1年続ければ、12冊の本を読むことができます。読む本の数は半減しましたが、ストレスはかなり軽減できた上に、業務の効率も上がったといいます。

 自分の置かれる環境は、自分ではどうにもできないことがあります。それならば意識を変えて、これまでとは違う見方、やり方に挑戦してみましょう。