仲間うちで、誰かをこっそりターゲットに決めて、そのターゲットに一人ずつ『気分が悪いんじゃないの?』『ずいぶん顔色が悪いね!』と話しかけていく。やがて、彼は洗面所に入って鏡をのぞきこむ。ほどなく気分が悪くなり、身体が弱ったような気になる。ついには本当の病気になって寝込んだり、家に帰ったりすることもある。
人間の神経系は、『真実だと考えたりイメージしたり』したことに適切に反応するように出来ている。ポイントは、『真実だと思い込んだこと』の影響を受けるということです・・・・真実ではない!
私も、幼稚園に入るころ身体が弱くて一年位医者に通って治療を受けていました。足に随分と注射をした記憶があります。小学校に入ってからも暫くは、体育の授業は見学。いつの間にか、自分は『身体が弱いのだ』と思い込むようになりました。ところが、小学三年生の時に学校が合併になって、新築の校舎・新しい先生・新しい友達と環境が激変したのです。身体の弱い自分を知っている人もいなくなり、先生や友達は『私に普通に接してくれました』こうして体育やクラブ活動等を通常に行っていくうちに『身体が弱い自分』って何だったのだろうと感じ始めました。
今考えると、【思い込み】の影響を受けていたのだと思います。この【思い込み】をポジティブに利用することも出来ると思います。砂糖で作った錠剤を『とても良く効く薬ですよ』と与えられた患者さんに、薬と同様の効果を発揮すると言うプラシーボ効果のようにです。
この『思い込み』少し考えてみる必要がありそうですね。