《人事考課について》

 人事考課制度の運用については日々悩みが多いことと思いますが、今日は人事考課制度について私なりの考え方を簡単に書いてみたいと思います。

 人事制度を提案するにあたり、給与体系の設計と人事考課システムの構築について勉強を始めた時は『絶対考課』『公正・公平な考課』から入りました。テキストで学ぶにあたり、書いてあることは正論でありとても良く理解できました。しかし、理論を現場に持ち込んで運用しようとすると理論のように上手くいきませんでした。今も日々『理論の世界と実務の世界の結びつくところ』を探しながら業務を進めています。

 正統派コンサルタントの方々から見ると違和感があるかもしれませんが、私が人事考課制度で大切にしている点はフィードバック面接です。その中でポイントをあげてみます。
 ① 自己評価と上司評価の違い(ギャップ)を確認すること。
   【良かった点・不足していた点・どこを改善したらA評価になるのか等々】
 ② 上司はアドバイスしようとするのではなく『ただ話を聴く』
   【日頃のストレスを吐き出させる】
 ③ 目標設定にあたっては、子供に少し大きめの服を着せる感覚で。
   【出来る目標の設定ではなくて、少し背伸びをした目標設定】

 以上の三点に意識を集中して面談に臨んで頂いております。
 絶対考課の呪縛に取りつかれてしまうと、ナカナカ前に進みません。