今回は、人事考課に対する考え方をコンパクトに整理したみたいと思います。
まずは、人事考課制度の目的ですが【活力ある組織を創ること】としたいと思います。活力ある組織が出来るということは最終的に【組織の永続】へと繋がります。ですから人事考課制度の運用は、組織が永続する為の一つの手法であるということを確認しておきます。
次に人事考課の考課要素ですが、大きく三つ。
※目標評価
※知識・技術の評価
※仕事への取組姿勢
この中で、特に大切だと考えているものに【チャレンジ目標の設定】があります。M・チクセントミハイが提唱する“フロー理論”の第一番目に【適度に挑戦的な目標】が挙げられています。ピーターの法則におていも目標設定の大切さが示されています。各人が挑戦的な目標をもって仕事に臨むことは、活力ある組織の成立には欠かせないものとなります。
また、何をどのようにして考課するのか?につていは、自己評価と上司評価のギャップを発見して、どのようにしたらそのギャップが埋まるのかを確認していく作業になります。もう少し説明すると、期待されている人材像と現状の自分とを比較して期待人材像にどのようにして近づいていくのか、そのプロセスを上司と部下で一緒に考えていくということになります。
人事考課制度を運用することで、結果的に順番(S・A・B・C・D)がつきますが、序列とか順番をつけることを目的に進めるものではないと考えます。