《О・J・Tのポイント》

   О・J・Tを扱った本には、次のようなポイントが記載されています。

①知識(解答)を与えるのではなく、考え方やアプローチの仕方を身につけさせる教育
②一方的に教えてやる、教えてもらう関係でなくなる
③同等の、若しくは異質での知識や経験レベルの相互啓発が大事になってくる
④上司は教育・育成における先生であるよりも、学習のリーダー・成長のための相談相手になる
⑤個性や創造性を尊重する教育
⑥やりがい、生きがいを発見していく教育
 とあります。

 最近の読売新聞のインタビュー記事に、このような内容のものがありました。

 恩師の担当は数学。余計な事は言わず授業を淡々と進めるが、簡潔で明快でした。おかげで数学は苦手にならずに済んだ。当時は特に感じなかったが、大学で教える側に立つと、論理的でなければ授業は簡潔で明快にならないと実感しました。論理は、知性の基本です。恩師の姿勢は、『教え過ぎない』だったと思います。大学教育でさえ懇切丁寧な指導が良しとされる風潮が出てきているが、それでは学生の自分で考える力が育たない。

 慶応大学塾長 清家篤さんのインタービューより