《努力の方向》

 今週も出張の多かった一週間でしたが、今日事務所に出社すると毎月楽しみにしているダスキンさんの“喜びのタネまき新聞”が机の上に有りました。今月の社長の記事が《努力の方向》でした。納得感の高い内容でしたのでご紹介致します。

 ロンドンオリンピックでの日本人選手の活躍は素晴らしかった。選手はみんな大きな期待を寄せられての参加で、かなりのプレッシャーの中での競技であったにちがいない。オリンピックまでの4年間をどのように過ごしたかの成果が出る集大成の日。楽しいことは少なく苦しい練習に耐えてその場を迎えていた選手を見ていると、『必死に頑張って、ここまで来たのだな』と、心からの拍手を送った。出場できるほどの選手はだれも、練習時間と努力にそれほど差は無かっただろう。しかし、勝者と敗者がハッキリと現れるのがスポーツであり、結果として勝者と敗者に分かれる。
 この違いは何だろうと考えていて、高校時代の恩師である監督のことばを思い出した。
 『努力することは大切だ。けれども創意工夫し、成果のでる方向で努力しないと結果は出ない。歩いて大阪から北海道を目指した時、北に歩いた人と南に歩いた人の費やす時間と努力は同じでも、北に向かって歩いた人にしか成果は出ない』
 一生懸命努力したのに自分の思ったような成果が出ないときは、努力が足りないのではなく、努力の方向(仕方)を変えることが大切だ。
   
 株式会社 ダスキン社長 山村輝治