《リンゲルマン効果》

 “リンゲルマン効果”という言葉を聞いたことがあるでしょうか!
 心理学者リンゲルマンは、こんな実験をしました。
 綱引きに参加する人数によって1人当たりの力の出し方がどう変化するかといった実験です。その結果、一人の場合を100とすると、2人では93に、3人では85になり、人数が8人になると半分以下の49まで低下したのです。これを『リンゲルマン効果』といいます。
 集団の場合に『自分一人くらい力を抜いても大丈夫だろう』といった行動が現れるのでしょう。なんとなく感覚的に分かるような気がします。

 このような“リンゲルマン効果”への対応策を挙げてみます。
①集団を小規模にする。
②集団目標への合意を促進する。
③他の集団との競争を促進する。
④集団全体に報酬を与える。
⑤個々人の役割分担を明確にする。

 メンバー相互で仕事の途中経過や成果を確認し合うことにより、各メンバーに連帯感や仕事に対する達成感等を持たせることが効果的です。